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2011 05,11 21:09 |
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江志のつづき。
あいかわらず電波。 お姉さまより、ですか 蓉子のことよ? この重苦しい空気と、志摩子に自分。 冷静に見つめられる余裕は皮肉に過ぎない。いっぱいいっぱいな志摩子を、いっそ見守る心地で、私は彼女の心音を聞いている。 ……わかってます ごまかさないでください、と呟く志摩子に、ごまかしてないわ、と囁き返す。陳腐な応酬。くだらないと切って捨てたら、そこでおしまいになるだけの。 この場を見られたら怒られるだろうな、と思う。誰に見られても。私が糾弾され志摩子は同情される。 同じ情などもたないくせに。 ごめんなさい、 もういいです、と言いかけたのを知っている。 謝ることで志摩子が楽になるなら、それでいいのだ。 江利子さまじゃなくてもよかったんです 私でもよかったならいいじゃない なぜこの年頃の子は必然を求めるのだろう。 一年と少し前と、ちょうど二年前を思い返し、性格でも性癖でもなく年齢で彼女たちをカテゴライズして、少しばかりの憐れみを無責任に注ぐ。 たまにはその囲いの中に私自身も入れたくなったのだ。 ああでもこれじゃ聖も入っちゃうわね。 声には出さなかったはずなのに志摩子がぱっと顔をあげた。 PR |
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