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2012 02,05 10:57 |
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電波まみれの青臭いことが吐けるうちは元気な証拠。
『お別れの音』青山七恵(単行本) 短編集。 「新しいビルディング」最初から漂っている後悔、後からやってくる諦念。 「お上手」思うままにはならない期待。“これからこの人を知っていくのだ、という心地よいあきらめが、舌に残るコーヒーの苦味と一緒にじんと頭にしびれた。” 「うちの娘」心臓が痛い。苦手なのに惹かれる。 「ニカウさんの近況」珍しく甘め(笑)絶対評価で見たら大嘘。“二十四年間一緒に生きてきた名前の裏面を、初めてみくってみたような気がした。” 「役たたず」なんだこれ怖すぎる……。すごい。 「ファビアンの家の思い出」珍しくずっと幸福(笑)経年の描き方のあっさりさ、いいなあ。 『損得でくらべる宗教入門』中村圭志(新書) だいたいあってるんだけど、正しいことって重複も矛盾もするものなので、つまりそういう論調になりがち。 その前提のもと、日本における新興宗教の解釈を興味深く読む。 『スマートグリッドがわかる』本橋恵一(新書) 通信費増加の法則を光熱費に転用する無謀な試み(笑)、とてもいいと思います。こういうの大好きだ。 あとはオバマのエネルギー対策くらいかなあ……スマートグリッドは初心者向けではなかった。前提条件として存在してた。 『苦役列車』西村賢太(単行本) 「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」相も変わらず濃縮後日談が好きすぎる。 中年・安定・受容・野心。救われたわけではなく、ただ納得する。繋がる線は太い。 『エスカルゴの夜明け』蜂飼耳(絵本+詩集) 「一秒前」がとても好き。一行ずつタイトルにして御題でもやりたいくらい好き(笑)。 この内容で「一秒前」。だめだよ、と言われてるから、聖蓉妄想するなら、蓉子視点だなあ……。 と沸いたこと考えてページめくったら次が「栞」。内容もそう読めなくもない。正直噴きましたごめんなさい。 PR |
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