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2010 11,30 00:09 |
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いつもの江蓉。
インプット側に比重が傾いてる感があるので潜り気味になるやも。アナログ媒体に書いた某ゲームのプレイ日記でも載せようか……。 無防備に明け渡された、その身体は、美しいと思う。 口にすれば蓉子は、江利子だってとか、あの子の方がだとか、濡れた唇を動かしては言うのだけれど。賛美を相対にする意味が私にはわからない。 褒め続ければ居心地が悪そうに身動ぎをする。触れ続ければとけていく。 思いつきというほど不意の衝動ではないけれど、する気告げる気があったわけじゃない。 我慢というまでの荷物でもなく、至極平穏に、その現実を受け入れていたはずの私は。 痕つけていい? びくりと身を震わせた蓉子がこちらを向いて、怯えたように喉を鳴らすのを、とても近いところで見ていた。 ……ごめんなさい なぁに 泣き止んだのは、私の胸が濡れてすっかり冷たくなってから。 ぽんぽんと裸の肌に触れれば、伝わる呼吸の幅は緩やかに大胆に大きくなる。 まるで安堵したかのように。 私、江利子に甘えている そうね でもそれはあなたが謝ることじゃないわ。 頭上から囁きかければまた、震え。 とんとん、とんとん。誰かをあやしたことなんてない私の手は勝手に動く。いとも自然に。悲しみがなぐ。 横たえた不自然を境界にしてしまった私たちは。 えりこ、 わかってるわよ、ごめんなさいね ……あやまらないで それならあなたも謝らないで。 こういう約束が糸になるのだ。傷つく未来を知って、結ぶちいさな繋がり。蓉子が息だけで笑う。 慰めようと唇をつけた。なめらかな素肌、見えない糸でたくさん傷ついた、美しい。 境界の上を滑っていく。 PR |
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