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いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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2006
10,24
21:33
発掘。
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
聖と祐巳。無駄に抱きついているのは気のせいです。いつものシリアスの合間の息抜きです。
「祐ー巳ちゃん」
気紛れでやって来た高等部の敷地の隅、通称薔薇の館には幸か不幸か祐巳ちゃんしかいなかった。
そういえば祥子や令も受験生なんだよなあ。
切れ切れの雲を見て、初めて気づいたかのように口に出すと笑いが沸々と立ちのぼってきた。
「……白薔薇さま?」
懐かしい呼称と声音が更にそれを助長させてしまったのは、致し方ないことではないだろうか?
そう、腹を抱えて笑ったのは、久しぶりだったんだ。
「そんなに笑うこと、無いじゃないですか」
文句を言いながらもそれでも彼女は嬉しそうに飲み物を準備してくれる。私は相変わらずの雰囲気にまた笑みを零していたらしい。うーんと伸びをすると天井が見えた。これも相変わらず……、って、当たり前か。
漸く振り返った祐巳ちゃんはお久しぶりです、と挨拶をした。ごきげんようじゃないのが何だか面白くて、頭を撫でると当然それ以上の何かをしなければならない気にもなって。蓉子が聞いたら拗ねるっていうより苦笑するんだろうな、流石祐巳ちゃんの人徳だ、と思う存分彼女の感触を楽しむことにした。いつもより悲鳴がおとなしいのが意外だったけれど、前からしたから百面相が未だ健在のことはしっかりチェック出来た。やっぱり見ていて飽きない。
くるりくるりと変わる表情。
周囲を明るくするというのは間違いなく才能だ。
明るくなった人はどうなのだろう?
小柄で温かくて柔らかな体を抱きしめ続けていると呆れたような言葉がかけられる。
「……いい加減にしてください、白薔薇さま」
「成長したね、祐巳ちゃん。
でもそれはもう志摩子の名でしょ?」
くつくつと笑うと明るい笑い声が重なる。
一呼吸置いて、静かに。
「志摩子さんは、志摩子さんですよ。」
思わず緩んだ拘束からするりと抜け出ておどけた表情。
「……そうだね」
もう、大丈夫かな。
私も、志摩子も。
「そして私にとって白薔薇さまはずっと白薔薇さまなんです。」
それが本音だと、祐巳ちゃんの表情で全身で伝わってくる。
「はは、最後にそんなオチ?」
「オチってなんですか、私は真剣ですよ?」
「えーだって名前より役職のイメージってなんかなあー」
「尊敬してるってことですよ」
「じゃあもっかい抱きつかせて」
「どうぞご自由に?」
やれるものならどうぞ、と付け加えて祐巳ちゃんはプリーツを翻す。湯気の立つポットの前で足音がとまって。珈琲の匂いと、スプーンの立てる音がここまで届く。
伸びをした。
清々しくて、私は少しだけこそばゆい気持ちになった。
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