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いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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2007
06,15
23:32
砂漠に一滴
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
ざらついた悲鳴が聞こえる。
低い音で、扇風機が回っている。暑さ、というより湿っぽさに耐えかねて購入した時の、初夏の記憶が蘇りそうで、私は慌てて首を振った。……自分が回ってるみたいだった。まあ思考だけに限定するならあながち間違ってはいない。くるりくるりと回転するのは防衛反応なのだろうか。
……一体何に対しての?
部屋が違う。自分の下宿は殺風景なくらいにしようと決めた癖、いつもいつの間にか物で溢れ返っている。片付けは苦手というより嫌い、なのだ。煩雑な世界に埋もれていられる自分は、荒涼な地に立つより、頑張っている気がするから。かもしれない。雑誌や衣服や灰皿やに埋もれて、私は所在無げに座っている。隣に埋もれているのは蓉子。そう、この部屋には今蓉子がいる。
無意識に手を伸ばした箱の中身は空で、ある筈も無い煙を吐き出すかのように嘆息は宙に浮かんだ。見えないそれを睨みつける。余韻も見つからない。見慣れた室内の壁は私と蓉子を外界から隔てていて、開け放たれた窓から風が吹き込む様子だって全く無い。晴れきった空。蓉子越しに眺める。
本でも読み出すかと思った彼女は、意外にもぼうっとしていた。まさに心ここに有らず、といった感じ。だったら精神は今どこにいるのか、暫く考えてはみたけれど蓉子が夢想しそうな場所なんて全然分からなかった。たまに、本当に時たま彼女はこんな表情をする。多分1人でいる時だけ。そして私の存在が認知されない間だけ、私は彼女を無遠慮に見ることが出来る。他の誰も知らなければ良いと、少しだけ思う。
喧騒には遠すぎる、掠れた声がした。
それが自分から出たもので有ることに気がついたのは、蓉子がこちらを向いてからだった。瞬く間に戻った意識を、瞳の奥に確認する。交わった視線で伝えるものは何もなかった。心地良いとも不快とも言い難い沈黙がそのまま落ちていく。
ずりずりと壁をすって私は寝転がる。視界から蓉子が消え、気配だけが残った。
……暑いな。
煮えそうな頭で、何とかそれだけを思う。緩やかに攪拌される何もかもは、粘性を持ち渦を巻いていた。怒鳴って傷つけあって、……体当たりで愛せるような勇気はもう私には残っていなかった。乾いた唇を舐める。何か口寂しい、気がした。
……蓉子
悲鳴のようだと、私のどこかが思った。
……スランプですorz地味にリハビリ中。
聖蓉未満、片恋以上。かもしれない。
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