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いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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2007
10,20
21:45
(no subject)
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
「あら、優しいのね」
珍しい、と笑う蓉子は少しだけ花のようだ。少しだけ、というのには自分の複雑な感情がそれこそ山ほど込められていて、公衆の面前で思わず抱きしめたくなるくらいに自分の制御が利かなくなるのが分かるから敢えて口に出したりはしない。思いの起伏は緩やかでそのくせどこまでも続いていく。細い線になって張り詰めて緩んでそれでも途切れない。だから手を握ってたくなるんだ、ここがどこであったって。自分を繋ぎ止めていてくれるように。私の一番傍に、いつもいてくれるように。
「失礼だなあ、」
私はいつでも優しいでしょ?
かつて深緑を纏っていた頃良く後輩をからかっていたのにそっくりな口調で。おどけて、それも明らかに嘘だと言わんばかりの表情で。嘘だって気づかれても、本音が分からなければ良い。こちらを窺う表情だって、微かに笑みが溶かされているなら、とても好きなのだ。チョコレイトのような甘さ。ミルクかビターかの匙加減が、手を繋ぐかの分かれ道。差し出した私のそれは蓉子のに絡みつく。柔らかく温かく、私を思い上がらせていく。
もう、と拗ねてみせる彼女が隣にいる。それだけで、沸き立つ衝動をなんて表現しよう?
キーをさしたままの車は、アイドリングしっぱなしだけど暫くお預け。代わりに背もたれにさせてもらって、もう一度ぎゅっと右手を握りしめる。
ただゆっくりと、緩やかな起伏を押しのぼる、午後。
めずらしくあまい。(当社比。)
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