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いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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2008
08,13
14:30
白薔薇さん家。(乃志/聖蓉)
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
「帰ってください」
唐突に現れた上級生を無下に拒絶するのは一般的にも元リリアン生にしても誉められたものじゃないかもしれないが、それとこれとは別問題だ。
「質素なところだねえ」
大体今の私は他人を歓迎したい気分じゃないのだ。へらへらと笑うこの人を私は余り好いてないことを抜きにしたって無愛想になるのは止められやしない。
大学で独り暮らしを始めたのは自立したいからじゃなくて、勿論こんな失礼な先輩の相手をするためでもなくて。
そう、それは。
「もうすぐ志摩子さんが来るんですが」
半ばやけになって暴露。牽制という意味合いも勿論ある。
玄関先では足りないことなのか、ずかずかと上がり込んだこの先輩は不本意ながら彼女と浅からぬ繋がりがあるんだし。
「あ、じゃあちょうどいいや」
「……何がですか」
そろそろ近所迷惑だと思いトーンを落とすけれど。これで聖さまが志摩子さんに会いに来たとかのたまったら問答無用で叩き出す。
「はいこれ、ふたりでどうぞ」
「は……?」
玄関を開けた時から気づいていたはずなのに、百貨店のロゴのついた薄い黄色の紙袋を掲げられて、思わず口を開ける。
だってそれを手渡すだけなら、結局玄関先の会話だけで事足りたんじゃないか?
「ちょっと買いすぎちゃってねー、おすそ分けって奴」
「はあ……、どうも」
お世話になった人には迅速にお礼を。例えそれが押しつけめいた贈答だったとしても。
常識だから、と自分に言い聞かせるのは結構虚しい。予想以上に重い袋を覗くと保冷剤の向こうにタッパーが見えた。
……返しに行かなきゃいけない、んだろうなあ、これ。丁寧さから言って間違いなく聖さまが用意したものじゃ無さそうだけど。
返すときは絶対ふたりで行こう。こんな人の相手をひとりでするなんて御免だ。
「んじゃね、志摩子によろしく」
「え、会っていかなくて良いんですか?」
現実から逃避していた私が咄嗟に返したのは随分と馬鹿な言葉だ。無意識の発言が一番信憑性がある、なんてどこぞの理念が頭を掠めがっくりとくる。
「乃梨子ちゃんは、私を志摩子に会わせたいの?」
一瞬だけ真面目な顔を見せる、こういうところが腹が立つのだ。強引な癖に要所要所で気を遣ってくる、一歩離れたところから冷静に見てくる。まるでよくできたお姉さまのように。
「私のことはどうでも良いんです。志摩子さんは、聖さまに会えた方が嬉しいんじゃないかと思いますから」
嘘だ。聖さまの言伝てを伝えた時に、すごく幸せそうな顔をする志摩子さんを見るのが、嫌なだけだ。
聖さまに微笑んでる志摩子さんを見てる時なら、ちょっとくらい不機嫌な顔をしたって、志摩子さんを悲しませなくて済む。
「そう? 乃梨子ちゃんとふたりっきりの時間が増えた方が嬉しいんじゃない?」
「なっ……」
……卑怯、だと思う。慌てたのは一瞬、だと信じたいけれどその動揺にこの人は最大級に嫌な笑みを見せつけてくれる。おかげで冷静になれましたとも。
「悪いけど私だって志摩子よりは蓉子とふたりっきりを選ぶしねー」
へらりとした顔のまま、でもその瞳が優しい色を帯びる。……正直この人が恋する乙女になったって気持ち悪いというか迷惑なだけだ。ていうか他所でしろ。
「……やっぱり帰ってください」
「あ、別に志摩子を軽んじてるわけじゃないのよ?」
「わかってます、だから、そうじゃなくて!」
ノロケなら他に聞いてくれる人がいるでしょう! 祐巳さまとか志摩子さんとか! いや志摩子さんは渡さないけど!
心の中で握りしめた拳を振り上げる。出来るなら現実世界でも振り下ろしてしまいたいくらいだ。
ピンポーン
「「あ」」
……この、疫病神。
後日談2。結局食べきれませんでした(笑)。
どうにも江利子と由乃のようなやりとりになってしまう。
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