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いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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2009
02,03
18:38
(no subject)
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
蓉子→聖×志摩子が多分一番正しい解説ですが聖志といってしまうには何か違和感、が……。
嬉しいのに手放しでは喜べない、みたいな複雑な感情って、ちょっと時間が経ってから出てくるんじゃないかなあ、とか。
見慣れた靴と鞄が視界によぎって、ふ、と目を向けた。
優しい色のウェーブがベンチで静かにたゆたっていた。
志摩子の膝に頭を乗せて、聖は気持ち良さそうに眠っている。じ、とどこを見るでもない志摩子の表情は、やはりどこかで聖を捉えている。穏やかな笑顔。穏やかな寝顔。重なりはしないし顔かたちそのものも似ていはしない。それでも他の姉妹とは確かに一線を画した、絵画のような光景。
触れてはいけない気がして、そっと目を逸らした。会議や雑事といった口実がたとえあったとしても、私はきっときびすを返しただろう。水野蓉子の存在は、あの中ではただの異物にしかならない。睨まれ追い払われることはないけど、受け入れられはしない。
それはあの世界を壊すということ。
嫉妬しているわけではない、と思う。
聖の中にすとんと埋まりこんだ志摩子という存在は、聖にとてもうまく作用しているのを知っているから。あのときのように心配する必要もない、聖の安寧が得られる場所。私があげた。勝手に押しつけた、だけれど聖は最後に自分で選んだ。志摩子に決めた。
呼吸まで殺していたことに気づいて、中庭の出口で深呼吸をひとつ。もう秋も暮れきりそうな乾いた空気が、私の中に押し入ってくる。あのふたりは風邪をひかないだろうか。ぼんやり考えて、彼女たちがコートを着ていたかも思い出せない自分に気づく。つい先ほどのことであるのに。聖、の、ことなのに。
引き返す気は無論なく、明日以降どちらかに聞く可能性もゼロに近い。私に分かるのは結果だけ。ついと出たことばが妙に真実を突いている気がして苦笑する。久々の早帰り、どうせなら一緒に帰ろうか、という淡い期待の余韻から覚めるには丁度良い風を、ひとりきりで受ける。足の先をそっと3年生の校舎に向ける。
思い出した一瞬の景色の中で、聖の髪に触れる志摩子の袖口から、銀色の鎖が覗いていた。
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