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いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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2009
02,23
15:05
一応の信条
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
〈合計して僕〉むっつめ/10
御題の順番は9番目。
ピロートークは大好物です。
「やっぱり、閉じ込めちゃおうかな」
睦言と分かる程度の甘さにほんの少し本音を混ぜて。溺れていた夜の名残を引き寄せようとまっすぐでやわらかい髪を手に取る。
「このまま?」
「このまま」
可笑しそうに笑う蓉子の顔に顔を近づけるといともあっさりキスが送られる。恥ずかしがってた時期が嘘みたい、至高の宝石じゃなくなった代わりに優しさが溶けた肌と肌の触れ合い。
「私以外を見ないで、私以外を知らない蓉子にするの」
んー、と伸びをすると足の先が布団からはみ出した。せっかく共有してた温度が奪い取られるのは面白くないからすぐさま引っ込めてまた丸まる。そのまま蓉子に抱きつく勢いで。
「なあに、そんな私が良いの?」
くすくすくす。女王さま、よりは野を駆けるお姫さまの無邪気さが覗く。その無垢さはどこから沸いて出たものか、純粋な瞳に私は縫い止められた。
「……昔の私なら、ためらいなく頷いてた、って、思うけど」
なんとか元のあたたかさにまで戻して、腿で蓉子の足を挟み込む。そのまま回転させていつもの体勢、冷たい背中よりすべすべの細い肢体がただ気持ちよくて。
「ふふ、今は?」
ためらい、という響きが口の中に残ったままで私は次の言葉を探す。言いたいことははっきりしてる、多分蓉子も言わずとも分かっている。たしかめるのはより確かな実感が欲しいから。
「……蓉子のこの目が、好きだから」
深い漆黒はとても落ち着いていて。全てが混ざり合って滲み出ているからこそ澄んでいる視線を単一に塗り潰してしまうのは余りに惜しい、から。
「ん……」
目を合わせたままの口づけは私の中にまたひとつ幸せを生み出した。この幸せがいつまでも欲しいから、だから、今は。
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