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いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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2009
06,24
11:16
聖×蓉子
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
聖×栞とは別軸です。最初からトリにするつもりでしたのでこの微妙な企画もこれで終了。江蓉やなんかもありますが案の定あれですし(苦笑)。……うん。
「……雨は、嫌いだ」
血を吐くように呟く、あなたの弱さ。
だけれど、その弱さは勿論だけれど、それを私に見せてくれるのが嬉しい、なんて不謹慎なことを、本当は私は。
言えないからこそ抱き続け膨らませて馬鹿になるのだ。
「……そう」
ばたぼとと天から落ちる水。汚いものも全て受け入れ、汚いものとなり流れていく。美しい聖の肌を打ち、跳ねるそれに私は嫉妬する。あなたに嫌われ憎まれ最後には泥水になっても、私には手の届かない領域に安々と踏み込める液体。そういっそ彼女との深い記憶にまで。
「何してるの」
「別に」
あなたと同じように戸外に身を踊らせる。
鋭い目つき、苦しむのに疲れた瞳、私の胸を熱くさせる。
「勝手なこと、しないで」
「勝手って、何が?」
あなたを苛立たせることを知っていて。聖のやわい神経を逆撫でする私は私自身に杭を打った。抉ってぐりぐりと傷口を広げ塩を塗った。
それはただの儀式。得たものの罪深さを確認させるためだけの形骸化した痛み。
「勝手に哀れまないでくれる!」
迷惑よ!!
あなたの叫びは本当は私になんか向いていない。
「哀れんでなんかないわ」
哀れむというなら私はこうまで愚かな自分自身を哀れんでいる。
そしてあなたには畏敬している。貴いその魂を優しく抱いてみたい。この泥に塗れた手で叶わない思いを代わりにいだく。あなたを苦しませる元凶に向かい腕を広げる。
「やめてってば!」
「あなたのためじゃないもの」
この告白にこめた意味なんか、あなたは絶対に知らないままだから。
あなたの救済なんか、願わないわよ。
雨音が勢いを増す。私の髪を張りつかせ目を細めさせ服を重くする。鈍る動き。これ以上の束縛は要らない。
くるり、あなたには背を向けて。途端縋る目つきを感じながら、ごぼりと樋を流れる醜い音を聞きながら。勿論十字を切ることも手を結ぶこともなく。
私は祈った。聖を置き去りにしたまま、冷えきる身体を心をそのままにした私が、自分勝手な願いだけを、神に。
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