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いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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2009
06,30
11:29
「ごめんね」
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
どん詰まりのふたり。
書いてる方は楽しいけれど下手に他のSSと繋げるとバッドエンドが確定してしまうという。結果似たような話ばかり増えていく。
“蓉子、愛してるよ”
“知ってるわ”
目を細めたあなたは、本当は、泣いていたのかもしれない。
*
「……蓉子」
そっと、声をかける。息を潜めても小さな寝息すら聞こえない。べたべたと夜の闇がまとわりつく。
蓉子の肌に生々しく残る情交の痕。私の欲望の証、蓉子を貪った軌跡。赤黒い汚れが染みだして染みこんで。刷りこんでしまった私の衝動。
ついたためいきはどこまでも独りよがりだった。蓉子の涙の跡は、なんのためか、本当はとっくに知っていた。不誠実な私が傷つけた心が、蓉子の悲鳴を必死で届けようと流れ出た滴。本来なら、私には触れることすら許されないはずの慟哭の証明。
それでも離れて寝たら、明日の蓉子はきっともっと傷つくから。
私よりひとまわり小さな体躯を抱き抱える。こんなときしかできない諸行、こんなときしか蓉子は安らいだ表情を見せてはくれない。無防備にさらされた寝顔は幼くて、いつもどれだけ強い意思が宿っているのかまざまざと思い知らされる。重い愛を、殊更に軽く見せて、私に負担をかけまいとして。おかしな優先順位をなんでもないわ、と笑って貫き通す、蓉子の抑え込んだ願望にも気づいていた。応えられない私はどこまでも自分本位だった。
こんこんと眠る蓉子を、腕に収めながら私は。
それでも抱かれ守られているのは私なのだ、と、小さく自重の笑みを浮かべた。
本当は泣きたかったのかも、しれなかった。
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