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いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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2009
08,09
06:51
2日空いたのは
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
久しぶり?
朝から気力がないので蔵出しで失礼。(恒例の冷房病の悪寒。)妄想までなら出来るんだけどな! 何か色々混ざってますわかる人だけ笑ってくだされば幸い。
「……あ」
偶然見つけた、雑貨屋の装飾品コーナー。普段なら気にもとめない一角で、ぱっと目に飛び込んできた銀色の髪飾り。
吸い寄せられるように手に取った。控えめな色使いであしらわれた花と葉、柔らかな曲線、蓉子の黒髪にはとても良く似合いそうな。
どこに挿そうかな。ふたつ並べた方が綺麗だろうか。じっと見入ったまま、頭の中で蓉子の髪を弄ぶ。恥ずかしがる照れた表情、ああこの記憶はこの間のお花見の時のものだ。手を繋ぐよりもう少しくっついて、ゆっくりと私を見上げた、あの時。そうかこっち側から覗かれるなら右側を飾った方がよく見えて良いな。すぐに紅くなる耳は隠したままのかたちでとめて。
「…あの、」
「……え?」
うーんと考えこんでいた私を引き戻したのは、店のエプロンをかけた女の子だった。祐巳ちゃんくらいの背丈で、髪は染めてるけど素直そうな童顔の少女。
「何か、お探しですか?」
マニュアル通りのことばだろうに、押しつけがましさの何もないすっきりとした伺い。良い子だなあ、と、思わず頬が緩む。ぱっと朱が入った顔に手をやった彼女に噴き出しそうになるのをなんとか堪える。
「ああ、いえ、大丈夫です」
断っちゃうのは残念かな、と少しだけ思ったけれど。プレゼントなんです、なんて言って、蓉子を誰かと共有したくなんかない。
蓉子、腐れ縁の親友だった、真面目でしっかり者で可愛い恋人。ふわ、とあの夜の思い出が蘇る。
*
あなたにこうされるのが、好きなの
こうって?
髪を手櫛で梳られ目を細める蓉子は私に寄りかかって身を委ねている。重たくなんかない、細い身体は白く、所々紅く。懐かしい薔薇の呼称、思い出してくすりと笑う。ついでに一際色づいた箇所をひと撫で。びくん、と揺れた、蓉子は私を慌ててとめる。
弱いからたくさん散らされている、私が蓉子を愛した証。汗でも指でも落とせない彩りだけで蓉子の反応が蘇る。まるで地図だね、なんて軽口を叩いたら多分殴られる。
……髪が
気持ち良いの、と呟いた蓉子に、私は勿論煽られて組み敷いてもっと蓉子を紅くした。
*
「すみません」
かちゃ、と置く音は店内の音楽に紛れ私にしか聞こえなかったに違いない。縛ったり纏めたら難しくなるでしょう? と恥ずかしそうに告白した蓉子を思い浮かべられるのは私だけだというのと同じ。綺麗だけど、きっと蓉子によく似合うけど、でも蓉子には必要ない。
「いえ!
またいらしてくださいね」
やっぱり可愛い、多分気立ても良い、少女には会釈と笑顔で返して。素敵な子に会ったよ、なんて言ったら蓉子は拗ねるかもしれないけど、こんな風に世界を楽しめるようになったのは蓉子のおかげ。そこまで伝えたらきっと紅くなってくれる。そっぽを向くのが照れ隠しだからになる。
そしたら何も飾られてない蓉子の黒髪をかき回す勢いで抱きしめよっか、と相変わらず馬鹿な妄想を頭に浮かべてにやけながら。私は早足で集合場所を目指す。もう遅刻の時間だからまた怒られるかな、なんて、それすら楽しみにしながらも。
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