日記
いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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2009
09,23
01:43
ヤンデレとか監禁とか
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
こうですか? わかりませんorz
一文二文で改行する、すっきりしたウェブ小説に憧れて挑戦してみました、が、……うん。ご覧の有り様です。
大丈夫。
だって彼女は、毎日ここに帰ってくる。
矛盾を毛羽立たせた毎日が回るのにはもういい加減慣れた。彼女によって慣らされてしまった。
いってきます、いってらっしゃい。ただいま、おかえりなさい。おはよう。おやすみ。大好き。愛してる。
許された言葉はそれほど多くなくて、私から言えるものはもっと少なくて、聖が与えてくれるのを待つ時間はとてもとても長い。時計の針が回って、回って、気まぐれに私に愛を落とす。
朝から寝ていたので、すっかり目は冴えてしまっている。冷蔵庫にある麦茶をコップに注ぎ口に含むと、じんわりと昨日の傷に沁みた。
聖の噛み癖はちっとも治らない。味覚が麻痺すると一日の楽しみがかなり奪われてしまうので、首から下にして欲しい、と私は常々思っている。
口に出したら、きっと聖は、私以外の楽しみなんて要らないでしょ、ともっと深くまで歯を立てるのだろうけれど。
絵本みたいな料理本を、ぱらぱらとめくる。さっきまで眺めていた若者向けのファッション雑誌は、半分以上のページが破り取られ既に冊子の形態をなくしていた。飛んでいる項数を暗唱できるくらいに見飽きた、数年前の日付の月刊誌。
女の子ふたりの笑顔の上に、私の影が落ちる。首にまるい輪のついた、おかしな服を着た私。
白昼でも照明は絶やさない。消したら怒られる。聖のいない間にこの空間をつくりかえることを聖は酷く嫌う。
不変が欲しい、と呟いたのは彼女だった。
甘い砂糖菓子を、鼻で笑ったのは、私のはずだった。
私が彼女にしてあげられることなどそうはないのだと、気づいた頃から状況が、少しずつ、おかしくなった。
今日の約束はスチールの鎖。もう成長しないし、捨てられることもないから、息苦しくなんてならない。日毎に変わる結婚指輪。
昨日の約束が残した痣を、擦り合わせると指先が痛んだ。血行の悪いせいで、聖がいないと中々暖まらない末端の神経が自己主張をする。
頭を振ると座ったままなのに立ち眩んだ。考えていた夕飯のメニューは瞬時にどこかに消えてしまった。
……そう。リクエストされてたのが、あったわね。
忘れるわけがないのに、聖のお願い、は私の脳を圧迫する。貰い過ぎて贅沢になったのかもしれない。
水切り籠の食器に挟まれていた、包丁を抜き取る。「いつでも刺して良いよ。」笑っていた聖との距離は今の私にはわからない。
たまに私の血がつく、鈍く光る刃。そろそろといで貰わないと、野菜を切るのにもおぼつかない。
紅が好き、と私にじゃれる聖を脳裏に浮かべると、私の足元はふらついてしまった。少し休もう。その方が良い。
聖は、ちゃんと、世界に馴染んでくれた。
つきん、と痛む頭は、私をベッドの上に戻す口実になった。夕飯の支度まではまだ随分と針の回る余地がある。
最近の聖は少し上の方に執着し過ぎだ。
疼きが消えない口内に唾を溜めながら、私は声には出さない文句を漏らす。
叶い過ぎるくらいに報われた私の願いを、反芻することは諦めて、代わりに聖の気まぐれを拾い集めて緩く笑った。
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