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2010 07,11 01:29 |
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七夕ネタ続き。多分もう続かない。
「私はもう書いてきたの」 「え、どこに?」 「大学で」 「あーそっちかー」 延々続くゆさゆさに蓉子が眉を顰めたところで、ぱたりと止まる。ぽとりと落とす。 すぐ拾われたマジックのキャップが外れて、聖は慌てて優等生になる。 彼女の機嫌降下パターンに合致していた空気を、換気しようともう一度だけ、ばさり。 「え、じゃあ蓉子これには書かないの?」 「聖が書いたら書くわ」 「何書いて来た?」 「内緒」 「えー」 お揃いでふたつ、と主張した聖に、来客が来たらどうするの、と突っ込んだ蓉子。4脚セットの椅子がふたつ、背が少しくっついてもたれている。お揃い、は蓉子の方が本当は望んでたことも。来客なんて来なくていいのに、と聖が思ってることも。知らぬ風情でふたりを乗せる。 「蓉子と幸せになれますように」 ぱっと片方が顔を上げた。 見つめる恋人の笑顔には悪戯の気配。 「って書くとさ、今が幸せじゃないみたいで」 赤くまではならなかった、蓉子に再度笑いかけるまでは確かにお楽しみだけど。 実はちょっと困ってるのも事実。この雰囲気で、世界平和と書いたら拗ねられるかな。 「ずっと、ってつけておけば良いじゃない」 恥ずかしげな声。照れた顔が見たくて思わず身を乗り出した、片方の椅子ががたりと揺れて、 PR |
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