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2010 09,17 03:09 |
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前回の江蓉続き。ちっともえろくないですが一応続きなので閲覧は注意。
聖の弱いところを知っているのは蓉子だから~は公式ですが、個人的妄想として蓉子にとってはそれが江利子で、江利子にとっては令なんですよね。 令は強い子。 無理しなくていいのに、 ……ちがうわ 意地を張った私に、さざなみ。 ゆるい苦笑いとは裏腹の江利子が、夜を重くして私を追い詰める。全部握られているから、とても楽になれる。 ねえ、 すうと消えた色が、江利子の瞳に宿った。 一瞬にして混線した糸が、不安感を掻き立てて吸収する。 私は震えていたかも知れない。 ひきつる快楽は、江利子が丁寧に塗り込んでくれたものだというのに。 好き? ……なんで江利子がそんなことを聞くの。 ルール違反よ。 私たちの間にルールなんてあったとでもいうつもり? だって江利子は。 私の弱い部分を知ってる人が。 掠れた否定は哀願だった。かたちのない壁を崩そうとする江利子に怯えた。指先で押し上げられた圧迫感が胸を詰まらせて空気が塊になる。目は閉じられなかった。 逸らした視界の先を江利子が塞ぐ。 蓉子 囁かれて、感情が消える。食いしばる歯の間から漏れるのは、弾けた衝動の残骸。私は苦しむ選択ばかりしている。 江利子は少し笑った。終わった後、いつも浮かべる笑顔だった。 手を伸ばせば指が絡まる。べたついた指の股に、眉を顰めたところで顔にキスが落ちる。額の時もある、頬の時もある。唇の端が、ぺろりと舐められて微かな吐息がかかる。 ねえ、 寝たふりをすれば、江利子は許してくれるから。 PR |
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