日記
いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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2025
10,13
22:03
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2010
01,03
23:19
あけまして
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
おめでとうございます。今年もよろしくお願いできましたら幸せです。
まあ新年の挨拶がずれこむのはもう定番ですしね……三が日にやるとか言ってたあれも結局終わりませんでしたしね……orz選びまではしたのでコメント書け次第ひっそり載せます。初夢は大変微妙というか「お前どんまい」という物でした。細かい内容は忘れました。起きたときの脱力感しか覚えてない……(苦笑)。
先月のあまりの聖蓉してなさに愕然としたのでそちらもちまちまやっていけたらと思います。でもまずは年賀状や年賀メール返さなきゃだなあ……昨年末の喪中連絡への返信、三が日過ぎれば大丈夫かなあ……。
20代に足を突っ込んだのに方々からお年玉を貰ってしまい戸惑っている管理人でした。発破だって分かってますよ……!
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2009
12,31
23:50
うわあ
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
タイムアウトだなこれは……orz
2009年百合10選とかこっそり企画してましたがどうみても間に合わないので三が日あたりでひっそり追憶します。今年も一年有り難うございました。良いお年を!
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2009
12,31
01:19
(no subject)
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
そっとあなたの傷口を舐めるの。
私の柔らかいところを使って、あなたを。
そろそろまたうだうだ精神世界話が書きたいです。何で自由になるはずの休憩時間が殆ど成人式準備に持っていかれるんだ……。正直行きたくないです。友人知人には会いたいけどさ……でもさ……。
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2009
12,29
00:48
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
電車で鞄を開いたら図書館の本しか入ってませんでした。
水筒と同じ空間だと時折悲劇が降りかかるので半寝状態の昨夜の自分は回避した模様。……お茶くらい我慢するよ。(間違った解決策。)
『哲学のえほん』植村光雄(単行本)
内容理解というよりは教え方を理解。
いざ自分が作り出す番になると難しいのが王道展開ですよね。
『デルフィニア戦記 第Ⅱ部 異郷の煌姫』茅田砂胡(文庫/小説/ファンタジー)
1(異郷の煌姫):徹頭徹尾きな臭い背後。魔法街の描写にテンションあがりました。
2(獅子の胎動):全体的にシェラが全部持っていきました。
3(コーラルの嵐):勿論エンドーヴァー夫人が全部持っていきました。
段々とリィやシェラの本来の性別が忘却されて行きます。BLな雰囲気とかそんなことは全く無く、ナチュラルに女性扱いしてしまっている自分がいる……特にシェラ。普段は侍女だからかなあ……。
しかし読みやすいって素敵ですね。結局自分のホームは未だにファンタジー寄りの児童書にあると実感。ラノベも一般文芸も好きですけども。
『デルフィニア戦記 第Ⅲ部 動乱の序章』茅田砂胡(文庫/小説/ファンタジー)
1(風塵の群雄):……姉弟愛がね、もうね。それから明確な百合矢印は無くとも男装の麗人が出てくるとときめきますね。どちらかというとそのシチュエーションにであって本人にではないところがあれですが。
2(動乱の序章):果実のくだりと愛妾騒動。あーこれ私最愛キャラはシェラでほぼ決定だな……。ポーラも大層可愛いですが。裏表の無い素直さで最強ポジション。
3(憂愁の妃将軍):寵童シェラ(変装)にテンションあげてる場合ではないというに……。情愛じゃないと分かってても強い結びつきは盛り上がりますね国王組。ナシアスもかっこよかったし。ラティーナには相変わらずへたれでしたがw
4(妖雲の舞曲):がんじがらめのロザモンド。シェラのさりげない人間味。この辺突っ走ったので単独感想にならない(笑)。
5(ファロットの誘惑):離婚騒動とリィの本性。違う種族だって分かってたつもりだったけど、レティシアと意気投合されると寂しいなあ(多分シェラ視点)。噛みついたり云々は割と許容範囲なのですが。
確かに動乱の序章、ですが割と小春日和な恋愛仕様。そこがくっつくのか……!と結構に驚かされました。シャーミアンとか。いやまだくっついてはないけど……マジか……。
『モデラートで行こう♪』風野潮(文庫/児童書/吹奏楽)
ほんのり百合要素もあるような無いような。僕っ娘の友情以上片思い未満くらいですが不意打ちで出会うと何か得した気分に(笑)。
連載の性質上仕方ないけど細切れ過ぎて目が回りました。群像劇は好きなのに不得手です。頭の回転が足りない……。
『紅』片山憲太郎(ラノベ/異能バトル/揉め事処理屋)
えーと、幼女万歳?(違います。)
最近読んだラノベの中では抜群の完成度。ギロチン(続刊)積んでるんで細かい感想はその時に。(読んだのが昔過ぎてすごいなーとしか覚えて無いorz読み返す時間を誰か恵んで欲しいものです。)
『アウトニア王国奮戦記 でたまか 問答無用編』鷹見一幸(ラノベ/スペースオペラ)
いい意味で緩いサバイバルだと思っていたら……まさかガチで死人を出すとは。卒業→左遷から始まりましたが学校時代がとても面白そうです。続編で出てるかなあ。
『くらしのいずみ』谷川史子(青年漫画/夫婦)
落ち着いたいちゃいちゃ?分補給のつもりが普通にはまりました。
浪人という名の合法ニート脱出したら作者巡りします。どうしよう皆可愛いよ。
最後に一編女の子→女の子矢印の話。報われないけれど幸せな読後感が素敵でした。貰い泣き通り越して号泣してる新郎と天然で気づいてない新婦相手のスピーチでさっぱりした失恋。百合(やBL、近親etc)感情を理解してくれる異性にも弱いんだよなあ。
『あまつき 4』高山しのぶ(青年漫画/江戸/妖)
妖狐と御神木編終結。
もうまったり時代トリップもので良いじゃない。朽葉や住職辺りの面々が好きだからやもしれません。
『GUNSLINGER GIRL 7』相田裕(青年漫画/バトル/義体少女)
トリエラー……!
と、メイン張ってないキャラに向かって叫んでみる(笑)。
『鋼の錬金術師 24』荒川弘(少年漫画/最終章進行中)
もう私がどうこう言及出来るような物語ではなくなって来ています。楽しめればそれで良いじゃない。今巻はとにかく女性陣や年配組のかっこよさが凄かった……。
スロウスが最後まで端役だったのは一寸意外。まあ何かあったとしてもこの密度の中に突っ込めはしない気もしますが。
『おおきく振りかぶって 13』ひぐちアサ(青年漫画/高校野球)
単行本収録、だいたい一年遅れなのか。
アニメ2期おめでとうございます。これもわざわざいうことは特に(笑)。すごいよ、で良いじゃんねえ。
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2009
12,27
20:25
昨日一昨日と
CATEGORY[読書メモ]
外出する用事も気力も無かったため今日まで延びましたが買ってきましたよマリみてと文学少女新刊。今年中には読みます。どうやら先代フラグはばっきり折れたみたいですね(笑)。今のところ割合良さげな風評なので楽しみです。
最近、糖度が高すぎるやりとりににやにやするだけじゃ足らず床を悶えながら転がれるような話を「床掃除小説」と称すらしいことを知りましたが、初めてこの名称を聞いたとき真っ先に頭に浮かんだのがシンデレラな私は何かおかしいのでしょうか。いやでも直球に解釈したらそうなるじゃない!
割と真っ直ぐに生きているらしいですw融通がきかないとm
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2009
12,26
01:00
3日ほど唸ってましたが
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
無理なものは無理でした。というわけで連作にするつもりだったSSを引っ張り出してきました。クリスマスも誕生日も関係ないけど愛と糖分は籠めてます。
誕生日おめでとう、聖。
刺すような視線よりいたたまれないのは、ひたすらに楽しんでいる恋人の眼差し。何をしているわけでもないのに、いやむしろそんな私が珍しいのか。ただ、片膝を抱えて椅子の上から私を見ている。目的の知れない表情は、私を脅かすものではないが、落ち着かせてくれるものでもない。これがあからさまに情欲の目つき、だとか構って光線乱れ撃ち、とかならまだ良い。本当に、こちらがどうすれば良いか決めかねる態度は困って仕方がない。ふたりきりの団欒という甘やかさは困惑にかき消されてしまう。聖を見つめ返すと降りてくるのはやはり他意の無さそうな呑気な笑顔。多分故意だろう透けない本音。
「背骨歪むわよ」
「大丈夫だよ」
言い訳にしても適当が過ぎる聖の返答。どうせまともに返す気なんて無いのだ。にやつく頬からもよくわかる。
ふわりとしたワンピースめいた寝間着の端。黒いレースがちらちらと覗く、はしたなさに私の方が顔を赤らめてしまう。見た目や風評とは裏腹に聖はフリルやレースの類が嫌いではない、と思う。好悪以前に無頓着なのだ。楽ならそれで良いと言わんばかりに大きめだったりゆったりしている服を身につけたり身につけなかったりしている。
「蓉子だってやるじゃない」
「やらないわよ」
「足の爪切るときとかさ」
「…屁理屈言わないで」
こないだ痛かったんだからあ、と脈絡ないことばを放って、聖は勢い良く椅子から飛び降りた。あのはやさでどうして物音ひとつ立たないのか私にはどうにも謎だ。身のこなしが軽い、と言ってしまえばそれまでだが、しなやかな聖の動きは恋人の贔屓目を抜いたって充分に見惚れる美しさを有していると思う。体重の違いだという意見は却下する。私より背が高いくせに、腹立たしいことこの上ない。
「そっか、蓉子に切ってもらえば良いんだ」
いきなり耳元に息がかかり、私はソファの上で飛び上がった。無言で済んだのは幸い、もとい聖の教育とやらの賜物だ。聖への不意打ちへの対処法は文字通り身体に叩き込まれた。それはもう大変不本意なことに。最ももしかしたら聖にも不本意なのかもしれないが。いややっぱりそんなことはないか。
「ほら、耳かきみたいにさ」
無邪気を装う聖は背もたれを肘置きにして、私を囲う。顔の前で交差された両手は私を固まらせるには充分で、振り切って逃げるという選択肢をひらひらと追いやる。その代わり聖の方を向くこともできない。一体何の尋問だ。スキンシップなら意味不明だと悪態をつく私の肌を水色の光沢がくすぐる。何をどうしたら勝負が決まるかはわからないがこのままでは劣勢だと脳が警鐘を鳴らす。……余計なことを。
「そんなこと、して、どうするの、」
「どうもこうもないけど」
……それはそうだろう。
ああ本当に力無い意思が恨めしい。指先どころかこころの隅々まで固められ意のままにされる屈伏感に、よろこびの欠片を見出だし始めた感情を、当てになどは到底できない。身体に直結して、すぐ聖に伝えてしまう。
「蓉子の手つき、優しいから、好きよ」
容赦のない距離が、私の鼓動を馬鹿にさせる。こういう誉め方はずるい。軽薄な仮面を好く少女たちとは相容れないが、さらりと喉を撫でていくこういった挙動に惹かれたのなら、分かる気がする。なんとも単純な絆され方だ、と表面と奥底に僅かずつ残る冷静さが馬鹿にすると前後してぐらりと身体の芯が歪む。ソファの背に身を預けることは聖と密着することを意味した。悪循環だ。わかっている。でもこうして落とされるのも悪くないかもしれないなんてもう思ってしまっている。
「そしたら私も後で蓉子に、かしずいてあげる」
「は!?」
前言撤回。この馬鹿は一体何を考えているのだ。
じわりと血が集まったのは頬でも示唆された足でもなく。無慈悲にも聖の味方をして私に襲いかかった。逆流しそうな血流は間違いなく寿命を少し縮めた。刹那の恋なんて柄じゃないのに。せっかく柄にもなく甘い感覚に酔っていたと言うのに。
「あ、ペディキュアの方が良いかな?」
いけしゃあしゃあとのたまう口を間近に感じ、精一杯の抵抗として、踏みつけるわよなんて悪態をつく。どんな状況下でなんの制裁になるのか自分でもわからないがここで陥落はできない。従順にはなれない。プライドだけで歯向かった私には、それもいいなあと笑みを深くする彼女に短絡的かつ非生産的な罵倒を返すことしか出来ず、後日非常に後悔することになるのだった。
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2009
12,23
23:03
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
腱鞘炎になりかけの悪寒。
『デルフィニア戦記 第Ⅰ部 放浪の戦士3~4』茅田砂胡(文庫/小説/ファンタジー)
原題は白亜宮の陰影/空漠の玉座。
白兵戦に盛り上がって公爵に泣かされてリィたちのやりとりに和みました。あと女官長の、私にとっては~のくだり。押し殺して突き抜けた感情に納得させられてしまったらもう仕方ないですね。
しかし最後は笑ったなあ。良い落とし所だ。
『ソードアートオンライン 1 アインクラッド』川原礫(ラノベ/バーチャルRPG)
『アクセル・ワールド』より好みそうな気がしたので選択。まあ元々仮想空間とかRPGとか半端なく好きな部類ですからね……テンポも良かったし素敵にエンターテイメントでした。少年と少女の結婚生活に癒されていたら急展開に吃驚。こんなに綺麗に終わってるのに一巻表記……? ……まあ夫婦分で間違いなく楽しめるだろうから良いか。面白かったです。
『戦う司書と黒蟻の迷宮』山形石雄(ラノベ/異能バトル)
3巻目。アニメ化おめでとうございます……ってもう終わりましたっけ? 相変わらず守備範囲外ですorz
モチーフとしては大層好み。近親の情と執念がリミッター解除でぐっしゃぐしゃに。母を失ったふたりの男の話。……なのにどうしてこんな乾いた空気なんだ……おかしいなあ……。
『小さな国の救世主 4 シャカリキ勇者の巻』鷹見一幸(ラノベ/ファンタジー/仮想国内戦)
相変わらず面白いけどストーリーとしては正直蛇足のような気が(苦笑)。敵も小物ですし割合おまけルート。いっそシーデやサラサを主人公にした未来軸とか逆に統一前のサラサ軍属時代話とかの方が見たかったです。……無理か。
『タイム・スコップ!』菅沼誠也(ラノベ/SFコメディ)
一章のタイトルが「ヒトラー殺っちゃいました」。まあ終始そんなノリでSFコメディ……らしいです。SFってどんなジャンルなのか全く理解してませんが……何か宇宙っぽいの?(きっと怒られる解釈。)
ラブコメというよりはエロコメ。ギャグ的な意味で。
『ご愁傷様二ノ宮くん』鈴木大輔(ラノベ/ラブコメ/サキュバス)
ばけらの作家陣行脚計画実施中。
健気で純情なサキュバスという時点で発想の勝利。主人公含め可愛いなあ。
『ガールズライフ』木村卯月(ラノベ/百合)
男女間恋愛もがっつりあるのですが、まあ、確かに百合ストーリーです。2005年という発売日に何かを察してください。
『丘の家のミッキー 1』久美佐織(ラノベ/少女小説/百合要素有)
少女小説名作古典。新装版発売日時が既にラノベ古典の域ですこう見るとコバルトって凄いですね。
太陽族を始めとする解説されてる用語がだいたい分かってしまった自分はこれでも一応平成製です。
『桜姫華伝 2』種村有菜(少女漫画/平安ファンタジー)
淡海……!
相変わらずの安全牌。でもトーンはもう少し減らしてくれると嬉しいかなw絢爛な絵巻物も好きですけどね。読むのに時間がかかるんですよね……。
ストーリーとしてはまだまだ序章と言ったところ。描き切ってくださることを願ってます。(自分の好きな展開も期待してみたいけどそうすると打ち切りが怖い……w)
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2009
12,22
22:05
珍しく
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
資料を集めてみたけど結局ちっともわからなくって肝心な部分がろくに書けなかった香水話。モチーフとしては好きです。未知の物体ですがw
本当に久しぶりに抱きしめた蓉子から漂う、懐かしい香り。よく知っているから、嗅ぎ慣れているからこそ微かな不快感を覚えた、愛情にカテゴライズされているはずの私の独占欲。
「もうそろそろラストノート?」
「ええ、そうね……っ」
「私がいないのに、つけるんだ、それ」
元々は江利子からのプレゼントと言う名の嫌がらせ、紆余曲折あって私と蓉子の絆のひとつになった、甘めの香水。元凶に過程を話したら大変げんなりした顔を見せてくれた。まあ意趣返しって奴だ。
「……会えなくたって聖のためだもの」
「何、それ」
不機嫌を隠せない私、カッコ悪いから蓉子の首筋の上で顔を伏せる。立ち上る柑橘の甘い匂い、もうすっかり落ち着いて代わりに私を粟立たせる。
別に、蓉子がこれをつけてるのはもう良いんだけど。私のためのものの筈でしょう。
「聖の代わりなんかじゃないけど!
聖のことを考えてたら手に取ってたんだもの、仕方ないじゃない」
……何この可愛い生き物。
赤くなって弁解する蓉子の、可視できないはずの表情が鮮明に浮かぶ。染めた耳元が匂いの根源だから、ぺろりと舐めあげると可愛らしい悲鳴が返った。
「……ふーん」
昼間から本格的に盛るつもりもないけれど。腕に閉じ込めたこの幸せを逃すのは少しばかり惜しいから。
言葉にも呼気にもいちいち反応する蓉子の色々な限界は多分もうすぐ、だし。
「せ、……っう!」
……あ、やっちゃった。
「何するのよ!」
「……え、蓉子のことを考えたらつい……とか?」
「この馬鹿!」
ほんの鼻の先にくっきりついた歯形、こちらを向こうとする蓉子を全力で押し留める。せっかくの熱い抱擁なのに色気も惚気も全部吹っ飛んだ。いや私のせいだけどさ。確かに私のせいですけどね? その拳は正直怖いです。
「……んーと、スカーフとか、さ、」
「言いたいことはそれだけ?」
「……お手柔らかにお願いします」
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2009
12,21
23:53
やばい
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
クリスマスの目処が全く立たない。(聖誕祭的意味で。)
もう半ば以上他所さまの聖蓉に期待している自分がいる……。うーんどうしよう。
一次二次問わず、すげー!って思う作品と自分も書こうって発破くれる作品ってやっぱり違うなーと思いました。こんなこと言っちゃ悪いけど正直その完成度は酷いとか感じてしまう奴からでも、創作熱って不意に貰えたりする。この感覚は反面教師でも無い気がするんだよなあ……。
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2009
12,20
17:47
やだ、って、いわないで。
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
(そんな顔で。)
甘ったるベクトルの方の話です。頭悪いバカップルコロニーと頭痛いシリアスダークは定期的に欲しくなります。蓉子が夢うつつの舌っ足らずだとか、ひらがな的な幼さを見せる描写なんかがとても好きです。……うちの蓉子、江利子以外には割と鉄壁ですが。
そんな妄想をしながら最近のログをサイトにまとめました。ついでに後日談として混ざってた現白分を分離してみたり。しかし日記見返してみて最近の読書メモの量は自分で気持ち悪いと思いました。実際に読んでたのはこの夏くらいまでのが中心だったりしますが、冊数数えたくない……w
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2009
12,20
00:41
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
『すべての愛がゆるされる島』を買いに行ったところ、状態微妙なのが一冊残ってただけだったので再入荷に期待して帰ってきました。メディアワークス文庫、新創刊だけど大丈夫ですよね……? 杉井光でその設定、一般文芸寄り……購入一択コースじゃないか。
『コスモス 七番目に出会った人』光丘真理(文庫/児童書/夏休み)
脇役たちのだだ重い逆境に沈められながらも主人公の初恋は相変わらず初々しさ真っ盛りでした。ロマンチスト×ロマンチスト。救いようがない(笑)。
両親のバカップルぶりも大層楽しませて貰いました。年甲斐なくいちゃつく上の年代に反応するのはデフォルトです。
『セコンドアウト』須藤靖貴(文庫/小説/ボクシング)
王道まっしぐら。ひたすらに基礎積み重ねのスポコンなのに何故かしっかり盛り上がる。意識の持ちようの変化が良かったのかな。純文学の件は最初出てきたときは正直邪魔に感じましたが伏線回収が為された時点では、あって良かったなあと。彼に出来たはずだったこととそれから本当に出来たこと。自己犠牲の代わりに自己肯定。良いじゃない青春。
……貧乏性というか狡い思考持ちとしては、最後、確かにかっこいいけど勿体無いと思ってしまいます(苦笑)。だって県代表だぜ……?
『ご主人様は山猫姫 2 辺境駆け出し英雄編』鷹見一幸(ラノベ/中華ファンタジー)
延喜帝国にシムールだとか、どう考えてもモデル明代だろうと思ってましたら火薬が来ましたか。えーと、宋代の時点では未だ爆竹的用途が主なんでしたっけ? そう考えると辻褄も合うのかな。まあ時代考証なんてつまらないものどうでも良いですが。(見るのは好きですがやるのは苦手。)
戦争の作法まわりが一番楽しめました。びしっと勧善懲悪されるまでにあとどれくらいかかるかな。トリッキーな戦略は実は割とスルーしていたりします。もっと真っ直ぐ王道な話だけで良いのに。騎射バトルとか推薦昇進とか熱かったじゃない。
『暴風ガールズファイト』佐々原史緒(ラノベ/女子校/ラクロス部)
まだ創部まで至ってもいないというのになんでこんなに面白いんだ。コメディ寄りのテンポで駆け抜けるスポコンラノベ。そしてそこはかとなく百合っぽいです。わかりやすいけどただの属性だけでは終わってないキャラクターたちがまた魅力的で燃えるんですよ。
取り敢えずさっさと続きを捕獲してきます。練習も試合も是非もっと。
『暴風ガールズファイト 2』
という訳で入手してきました。(この間5日くらい。)スポコンー! どこまでも正統派で嬉しい限り。公式戦盛り上がったなあ。最後まで納得の展開でした幸せでした。
実は一番好きなのは小坂妹だったりします。次点は級長。真面目な締め役には大抵惚れる。
一番人気はやっぱり宮前さんだろうなあ。腹黒直情お嬢様(ただし志摩子仕様)。そんな感じに個性的な奴らが12人、しっかりキャラ立って揃ってるので百合妄想もかなりできると思います。百合要素はないけど男女恋愛成分も皆無な女の子たちの話。どうやら今巻で打ち切りみたいですけどね!orz一応区切りはちゃんとついてるけどもっと彼女たちが見たかったなあ。
『永田町ストロベリィ 1~5』酒井まゆ(少女漫画)
全5巻。満月目当てにりぼん買ってた頃好きだった作品に手を出してみました。
併録読み切りの当たり外れは大きかったですが一本のストーリーものとしては十二分に満足。首相の娘(主人公)が最後まで少女らしく恋愛してくれて、普通の女の子部分と彼女だからこその部分が両方フォローされてて良かった。夏野サイドもしっかり要所を押さえてましたし。金銭感覚とか3巻の番外編とかお母さんとか、ね。
まあキャラとして一番好きなのは衣理なんですが。損する女の子……って属性にすると凄くひどいですね。でもタイプです。
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2009
12,18
23:20
珍しく時流に乗ってみる
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
ついに忍者ブログでも拍手実装、とのことなのでのせてみました。カラーリングだけでタイプを選びましたがなんかこれ凄く目立ちますね。もう少し慎ましい奴出ないかなあ。お気軽に叩いてくださると喜びます。お礼SSなどという気の利いたものはございませんが……載せれるようになったら放り込みますが、fc2とかでもブログ直貼りのでは見たことないような……どうでしたっけ。累積数表示は多くても少なくても落ち着かない心持ちになることは目に見えているので非表示です。以上半分くらいは自分用メモ。
休憩時間についったや読書メーターをROMりまくっている自分がいる……さていつ陥落するでしょうか。でも過疎地だから好き勝手やれる面もあると思うんだよなあ。
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2009
12,17
21:00
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
もういつまでに終わらせるとかいつまでに返信するとか絶対言わない。有言不実行とか本当救いようがない屑だ。
『おいしいコーヒーのいれ方ⅩⅠ 蜂蜜色の瞳』村山由佳(文庫/恋愛小説)
SecondSeasonがスタート。先に「明日の約束」(12冊目)を読んでしまったのはご愛敬。ていうか村山由佳で検索かけても出てこないと思ったら作者表記間違えてるよorz一体何回目だ自分。
「まるで、頭のてっぺんから蜂蜜のなかへと沈んでいくみたいだった。
甘くて、柔らかくて、とろとろに溶けていて――あまりの恍惚と幸福感に、窒息してしまいそうだった。」
良かったねえ、としみじみ思える焦れったさの積み重ね。真摯だからね。嫉妬も綺麗なんですよね。(このあいだも同じこと言った気がする。)
あ、初登場?の幸太くん可愛かったです。
『低温火傷Ⅰ たとえすでに誰かのものでも』狗飼恭子(文庫/小説)
いい加減信者なので堪能したとしか言えない(笑)。
雰囲気小説が駄目な人には絶対勧められませんがこのふよふよした感覚がね。癖になると抜け出せない。
『しにがみのバラッド。』ハセガワケイスケ(ラノベ/寓話/死神)
なんというか小説版・満月をさがして。
……何故か最後までいまいち歯車が噛み合いませんでした……好きな系統のはずなのになあ……。
『BLACK BLOOD BROTHERS 3 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 特区震撼―』あざの耕平(ラノベ/バトル/吸血鬼)
派手に行ったなー。
敵方が明確なので安心してバトルを堪能することにします。今後少年漫画成分はラノベに頼ろうかなあ……。
『アダルシャンの花嫁』雨川恵(ラノベ/ファンタジー/デビュー作)
年の差と聞いて手を出した少女小説。政略結婚な庶子王弟×和睦相手国第六王女。20歳と10歳。仇と陰謀と意地っ張り。てんこ盛りです(笑)。
終盤の展開がうまかったなあ。後味悪いまま終わりそうなところに入った国王夫妻(の種明かしとバカップルぶり)で救われました。
『ナイトメア・アリス』小野寺明(青年漫画/バトル/ゼロサム)
モチーフは一応不思議の国のアリス。トランプの兵隊に焦点当てるのは珍しい(とはっきり言えるほど詳しくないんだけど)。
どっかから百合電波を受信した気がしたんですが片鱗もありませんでした。……あれ?
『STAR BLACKS 1~2』槙ようこ(少女漫画/近未来ファンタジー)
全2巻。好きな系統ですがりぼんでやるなよ!wという……何と言うか花ゆめに『凍鉄の花』が乗っていた時に似た違和感が……(苦笑)。間違いなく恋愛分よりバトル分の方が多いしそもそも主人公のお相手が見当たらない。一迅社の匂いですね。……大好きですけどね。……ひたすらに打ち切り臭でしたけどねorz
姉弟愛(誇張)に盛り上がって好きな絵柄を堪能できたのでまあそれで良しとします。人間贅沢になりすぎちゃいけない。
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2009
12,17
00:41
はくしゅおへんじ
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
わー画像有り難うございます。お久しぶりですね新刊の君(笑)。
しかし誰だよ! と紹介ページに飛んだら本当に誰だよでした。オリジナルエピソード……? また短編集? とここまで書いてふと。
これ、先代フラグじゃね?w(おめでたい思考回路。)
ちょっと期待してみようと思います。妄想するのはタダ。
ともあれ本当に有り難うございました。マリみて界隈はあたたかいなあ。
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2009
12,16
02:02
続き……に果たしてなってるのやら
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
ここ最近やってたスイートだかスイーツだかのおまけの話。今日は現白。
恥ずかしいタイトルにしようと言う野望は達成したけどこんなに引きずると分かってたらそもそもそんなもの抱かなかったよ! ……自業自得の羞恥プレイ。
もう、あの人は勝手過ぎる!
ふふ、なあに妬いてるの?
妬いてなんか!
……ないこともない、けど
妬いてないわけがない。私らしくない苛立ちを引き起こすのはだいたいあの人だ。志摩子さんのせいじゃない志摩子さんは悪くないあの人が悪い。そう念じることで平静を保つのを許されてる時点で僅かなりともあの人に甘えてるという事実がますます私を落ち込ませるから最近ではあまり深く考えないことにしている。
蓉子さまね
何が?
この丁寧さ
あー、やっぱり。
てか聖さまって山百合会の仕事ちゃんとやれてたの?
やるときはやる方よ、あの方は
妹へのプレゼントは「やるとき」じゃないのかなぁ
妬いたり怒ったり、忙しいのね
だって!
本当に勝手な人だ。どう客観的に見たってはた迷惑な諸業ばかりなのに、聖さまを良く知る人ほどそれを自由だとか奔放だとか称す。対極に位置するミーハーな御仁たちも似たような褒め方をしてた気もするけどまあそれはそれ。そもそも何で卒業生なのにむやみやたらと人気なのか、さらにはこっちにちょっかいかけてくるのかがわからない。
手綱を握ってる(とこれまた皆は口を揃えて言う)蓉子さまは真面目で立派で偉大な方らしいが、願わくばその紐をもっと短くしては貰えないものだろうか。確かに出来た人なのに惚れた弱みかなあ、よりによって何でまたあの人に引っかかったのかなあ。お土産の箱を指の腹でつつきながら、ご機嫌な志摩子さんと人ひとり分の距離を埋める。もう拗ねたままでいいや。私のつまらない感情、全部ばれちゃってるんだし。
一緒に食べる口実をくださったのかしら
え?
お姉さまったら
目の前に広がったその顔は、なんだかとっても「妹」の顔で。向ける感情が姉妹であることに安堵しながら、でもその絆の深さに嫉妬してしまうことはやっぱり止められなくて。結局ふてくされた私を見て志摩子さんはそれはもう嬉しそうに笑った。
……幸せだったけど、恥ずかしかった。
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2009
12,14
17:48
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
他所さまのとある本のレビューに、「本の内容を越えて作者の主張になってしまっている」という一節を見て、あーあの本で感じた違和感はそれか、と腑に落ちました。いやレビュー自体は違う本でしたが。読んだこともないけど(指摘されてる部分を除けば)好意的な評価だし面白そうなので手を出してみようかな。
『デルフィニア戦記 第Ⅰ部 放浪の戦士1~2』茅田砂胡(文庫/小説/ファンタジー)
リィが認められるとなんだか凄く嬉しい。認めてくれる彼らはなんだか凄くかっこよく見える。
2巻の原題は黄金の戦女神。こんなに読みやすい王道ファンタジー、久しぶりかも(笑)。一気に突っ走りたいところです。(いや無理ですけど! 気持ちだけは! orz)
『コスモス 二番目に好きなもの』光丘真理(文庫/児童書/再婚家庭)
「まっ白なノートに、不発花火が上がったような線が書かれていた。」
淡くじれったい初恋の物語、らしいですが私にとっては案の定良い家族物。とがりきれない彼女たちが可愛かった。
海ならぬ湖にばかやろーには笑いました。地の文好みなんだけど会話分多くってちょっぴり残念。
『セカンドウィンド Ⅱ』川西蘭(文庫/児童書/スポコン)
真面目な感想は書き始めたら逃避的な意味合いも含めて延々と書いてそうなので略。
とにかく大好きだ。燃える燃える。
『マガツイシ ―凶石―』榊涼介(新書/児童書/サイコホラー)
パシリあきらと優等生綾音が首を突っ込むサイコホラーストーリー。……サイコホラー?
実態は中学生探偵ちょっと危険分過多、な連作。ナパーム弾のできそこないってあんた。教師×生徒はどこまでも王道な良い破局話でした。
『時載りリンネ! 4 とっておきの日々』清野静(ラノベ/ファンタジー/短編集)
凪が可愛かったのでそれで良し。
まあそんな感じに「凪、凪、夕凪」が好きでした。あと自由研究の話のようなほのぼのさも良かったです。いかにも短編というかほんのり二次創作のかおりですがw
『いつか天魔の黒ウサギ 1 900秒の放課後』鏡貴也(ラノベ/学園/異能バトル)
ばけらの作家陣行脚計画実施中。……うーん。
一応吸血鬼モノ……になるのか……? 異能バトルには間違いないだろうけど。
『BLACK BLOOD BROTHERS 2 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 特区鳴動―』あざの耕平(ラノベ/バトル/吸血鬼)
キャラまわり(造形とか立場とか背景事情とか)がいちいち魅力的。冷静な重鎮も傍観派もいるのに熱いなあ。
『とらドラ9!』竹宮ゆゆこ(ラノベ/高校生/ラブコメ)
……もはやラブコメの片鱗も有りませんが。シリアス転向は大歓迎なので無問題。
ラストはふたりの物語(だろう)ということもあり、サブの面々がまた凄い。心が揺らぎます(笑)。
『ご主人様は山猫姫 辺境見習い英雄編』鷹見一幸(ラノベ/ファンタジー)
中華なのか中央アジア(遊牧民)なのか、な架空歴史ファンタジー。
珍しくもキャラクター性が前面に出てる構成だな、と思いましたらあとがきに説明がありました。へぇ。
まあとにかく山猫姫可愛かった! です。野生っ児大好き。主人公も自分の本分を理解しているあたりがさらっと凄い。強みだよなあ。
『ハニカム 1』桂明日香(青年漫画/コメディ/喫茶店アルバイト)
にやにやを連鎖させる手管が上手すぎる。爆笑ではなくほっと一息つけるのが良いよね。
この人は暗い作風というイメージがあったのでどうなるかと思ってましたが当たり。妙子さん素敵です。
『放課後オレンジ 3』くまがい杏子(少女漫画/中学生/陸上)
2巻に巡り合えなかったので飛ばして3巻。
ようやく両思い(らしい)、のに部活方面からの問題が襲いかかるわライバルはレベルをあげるわで色々山場。これ舞台が中学なのが問題なだけで凄い王道な少女漫画ですね。頑張れふたりとも。
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2009
12,13
21:19
懲りずに続く
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
だらだらとした日常が欲しいときだってあると信じてる。
……サイト弄りたいなあ。
「食べさせてくれないの?」
「……よく飽きないわね」
ついこの前も同じことを言われた気がする。そもそも週に一度は同様の発言を聞いている気がする。私の反応がいつも同一かはともかくとして。近頃押し負けかけていることを自覚した以上、どこかでストッパーをかけなければいけないのだ。聖のわがままに日々付き合っていたら絶対に駄目になるんだから。
「果物やお菓子に関しては自重しないことにしたの」
……自重しなさいよ。
桃にプリッツ、マスクメロン。拒絶した品々、と受け入れた一部が脳裏に浮かぶ。食材で遊んでるようで不謹慎だ、と怒ったのを聖はどうも変な方向に解釈したらしい。
詰まる間に敗北への距離はぐんぐんと縮んで行く。今大切なのは論理より何より勢いだ。
「とにかく、嫌」
「でもぶどうは、去年はやってくれた」
「デラウェアでやれるわけないでしょ、馬鹿」
そうじゃなきゃいいのか、と自分自身にも突っ込まれたが生憎私たちは巻き戻しやリセットができる世界には生きていないのだ。この前学友に借りてきたというテレビゲームに向かっていた聖の少し丸めた背中を思い出す。画面に向かう彼女の表情、だらしなく寝そべった姿、近づきすぎだと怒る私。内容もタイトルすら思い出せない自分の体たらくに頭痛がした。いやこんなことで頭を痛ませてる場合じゃないのよ私。
「じゃあまた巨峰買ってきたらやってくれる?」
「いやよ」
論理は要らない。理詰めで負かした後の聖のふてくされ方はそれこそ頭が痛い。人生に二回あったはずの反抗期をちゃんと昇華させてきたのかと言いたくなる。
「……あれは、暇だったの」
「嘘つき」
くつくつと断罪する、甘ったるさに首から上がじわりとほてる。顔を逸らす代わりに、立ち上がる私の手を取った聖の目元はどうしようもなく緩んでいた。嬉しいなあ、楽しみだなあ、擦り寄せられる態度に勝てないと知っている猫の仕草。いっそ同種になって引っ掻いてやろうかしら。
「そんなこと、」
「ついてるでしょ? しかも二重だしぃ」
無駄に上機嫌な聖がとすりと。彼女の感情がどうであろうと振り回されることに代わりはないのか、と諦めを認めはじめた自身に脱力感が圧し掛かる。現実の聖とともに。……というか重いわよ。近いってば、その抱きつき方、どうにかしなさい!
一番簡単な現状打破は私が折れることなのだ。くずりと減らされた私の意地を両手に抱える聖は、そんなことは勿論計算づくで。負け惜しみに頬を引っ張ると勝利宣言の蒼穹が不格好に潰れた。
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2009
12,13
00:41
(no subject)
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
さよなら三人称(笑)。
実はいつかのSS(の後日談)の続きだったり。いい加減共通軸の話はまとめようかなあ。
「…蓉子は痛かったことあるの?」
「ん……?」
とろとろと空気が重い。浅い呼吸と怠さはもう馴染みの感覚で、聖の唇があちこちに押し当てられてくすぶる熱に最後の悪あがきをさせるのを、ぼんやりぼんやりと感じていた。慣れないことをしたせいもあって、どこの筋肉も気力を使わなければ動かせない。
「さっき、床だったから、とか言ってたでしょう」
囁きとともに耳の後ろに。身勝手な下心のない触れ合いは、私をあまりに素直にさらす。
「あぁ……
ん、だいじょうぶよ、たいしたことはなかったの」
夢見心地はうつつのあわい。眠さに負けたくないのは、しあわせだから。眠ってしまったら、もう、おしまいだから。
「いつ?」
「え?」
「痛かったのは、いつの話?」
ふ、と噛まれた耳朶に、身体がひくついたのは痛かったからだ。私を浮かべていた靄が晴れる、聖はいつの間にか私の全身を回り終えている。
「…おぼえてないわ」
「うそ」
もう何周目になるのか、今夜だけでも数えられない私の脳は、真剣な聖をはぐらかしてあの微睡みに戻ろうとする。邪険にするつもりはないの。でも今はうまく言葉にできないの。頑張ればできるけどしたくないの。
「そうね、嘘よ。
でも聖は優しいから、良いの」
「……わかんないよ」
「いいの。」
(あなたには、わからなくて。)
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2009
12,11
21:30
『瓶詰の地獄』
CATEGORY[読書メモ]
夢野久作(文庫/短編集/幻想猟奇)
表題作目当て。切っ掛けとなったのは有名過ぎる某レビューサイトさまですが、はやて×ブレード新刊の埋め草で氷室さんが読んでたのってもしかしてこれでしょうか。
瓶詰の地獄:
ロリで近親(兄妹)でふたりきり。煮詰まった楽園(漂着した無人島)、無垢なままで成長していくしかない歳月はつまり「瓶詰の地獄」。
最近……でもないか、今年読んだ短編のうち一位はぶっちぎりで紅玉いづきの「サエズリ図書館のサトミさん。」で、二位にはちょっと悩んでから恐らくyomyomの十二国記新作(ひとつめの方)を挙げますが、暫定三位に浮上してくる勢いです。……褒めてるのか良くわからない順位ですね。
人の顔:
オチの予想がつくからこその恐怖。ジェットコースターにしろSMにしろ、くる、という恐怖が頂点になった時に、というさじ加減が一番重要らしいですしね。……伝聞ですよ?
死後の恋:
ネクロフィリア的な話だと思ってたら超純愛だったというね……いやネクロフィリアだって普通に純愛に成り得ますけどね……。
異性装ネタでテンションがあがるのはもうデフォだから仕方ないとして、グロ描写楽しんだのは久しぶりだなあ。うん話を信じるか否かとその厚意を受けとるか否かは全く別問題だろうw私も御免です。
冗談に殺す:
「恋愛以上の或るものが潜んでいる」という心理の奥。だから鏡はトラウマなんだってば……。
カタカナのばらまき方が上手すぎて余計に怖かったです。願望と拒絶と欲求と衝動がぐしゃぐしゃになって表出してしまった対面鏡。
今回タイムアウトで読めなかったのが、
支那米の袋/金槌/一足お先に
でした。一足お先に、の途中で返却期限。またいつか。しかしこの人の長編は読みきれる気がしないなあ(苦笑)。これだけ密度が濃いとねえ。
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2009
12,11
01:14
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
ちょっと前のとかなり前のと相当前のと……夜中に目が覚めたので突っ込んで更新。相変わらず百合もBLも無節操です。
体調戻らないorz
『葬月記 風沙の章』和泉桂(ラノベ/異国風ファンタジー/アイリス)
女性向というか女子成分皆無というか。ファンタジーの舞台に乗り切れなかったので流石に続きはもういいかなー……敵方のサディストふたり組はちょっと惜しかったですが。
『ファーストステップ』和泉桂(ラノベ/BL)
相も変わらずテクノサマタさんに釣られました。好きなんだから仕方ない。
大型犬属性な大学生航×不器用な宮大工見習い和穂。ひたすらに純情なのが可愛くって(なにせ年下攻だし和穂の意地の張り方も素直だし/何か妙な表現ですが)、おお好みの雰囲気じゃないか! と思いましたがあとがきを読む限り現在の作風はだいぶ変わってらっしゃるようで。……それって葬月記寄りってことですよね……。
『輝石の花』河屋一(ラノベ/ファンタジー)
綺麗な物語でした。良い空気吸ったー、という趣きの読了感。それこそ一夜の語りや吟詠にふさわしいような、ある少女と少年のお話。……いや年長者たちも例に漏れず好きですけどね。ほんの断片の回想が、何せかっこいいんですよ。あと墓前のシーンとかさ。
そして最終章に凄く驚きました。先入観や思い込みが綺麗に裏切られて嬉しい悲鳴。
『小さな国の救世主 3 いまどき英雄の巻』鷹見一幸(ラノベ/ファンタジー)
説教色が強いのはご愛敬。
この熱い展開に乗っていけるうちはついて行きます。ラストの収束、彼らが失脚するのは目に見えてましたが事後処理の仕方がちょっと想定外でもありでも嬉しかったり。
しかしあの展開は正直笑いどころでしたwどんな天恵。
『神様のメモ帳 4』杉井光(ラノベ/ニート探偵)
なるほどこっちサイドの物語か。ということは残りふたりの話もいつか来るんでしょうか。ヒロさんはともかく少佐辺りはしっかり少年向けになると思うのですが。個人的にはミンさんにスポット当たると歓喜。そんな短編集出ないかなあ。
どろどろの因縁で、醜い手口で、とてもハッピーエンドとは言えなくて。それでも読者が満足してしまう結末になっているという。柄にもないナルミのかっこよさには唸らされました。腹を据えた奴はかっこいい。ごっこだって良いじゃない。
『BLACK BLOOD BROTHERS 1 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 兄弟上陸―』あざの耕平(ラノベ/バトル/吸血鬼)
こっそりとばけらの作家行脚計画。吸血鬼ものは元々好きですしね。淫靡とか頽廃とか頭悪い空気に弱いのも今更。主人公は全く色気の無い少女でしたが。健気な子はそれだけで良し。
異能バトル万歳と読み進めてましたらラストでガツンとやられました。その呪縛で笑顔どうみても……な展開、続きを読まざるを得ないじゃないか。
『Recht[レヒト] 1~2』寺本薫(きらら/not四コマ/近未来ファンタジー)
2巻には割合あからさまに百合要素混入。メインテーマにもなった学園独占欲ものとか異種間主従とか。本筋は恐らく正義漢な落ちこぼれ少年が使い魔的立場の天然健気少女と一緒に頑張る話です。組織上部は勿論きな臭いしたたかう少女はかっこいいし上司ふたりともかなり好みなので全面的に幸せでした。……うん、主従好きだなあ。
『あまだれ! 1』コダマナオコ(青年漫画/高校ライフwith腐女子/百合要素有)
基本的には腐女子ネタやオタク活動を楽しむものですが後半に恐らくざくりと百合フラグが。期待してみて良かった。実はコダマナオコさんの黄薔薇観にだいぶ影響を受けていたりします。江令に令由が共存できてたりするところとか。
まあとにかく、エリカ×有賀を暫くは応援していきます。お嬢様の執着とか男装の麗人が受け手とか……好みなんだよ。
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