日記
いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 一応本家は二次創作サイトらしい。
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10,14
11:29
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2009
10,21
09:41
『水色ステディ』
CATEGORY[読書メモ]
松前侑里(ラノベ/BL)
がっつりBL本の感想のはずなのに何故かマリみてCP語りなんかも混ざっているという。まさに誰得読書メモ。
パステルカラーに乗ったテクノサマタさん(鳥籠荘の挿絵の人)につられてしまったBLレーベル。文体や空気が予想以上にかなりストライクゾーンだなあと思ってたら『プールいっぱいのブルー』の人でした。なんという偶然。言われてみればさわやかさとか地の文の落ち着きとか、通じるものがある気がしてくるんだから勝手なものです(笑)。「とうに手放した恋なのに、あらためて失恋した気分だった。」とかね。相変わらずですね。(私の趣味が。)
幼馴染へのもどかしい恋愛相談をした相手に惹かれてしまった、というのが多分あらすじ。皆実の優柔不断さが極まっている割にはこちらの感じるもどかしさが応援したくなる手のものでした。少なくとも私はいらいらせずに済んだ。最後の最後までどっちとくっつくか分からない緊張感は有りましたけどね。え、耐えきれずに途中でラスト確認しましたが何か?(←邪道)
そしてご察しの通り主人公たちが途中からうちの先代3人にしか見えなくなり、変な笑いが止まらなくなりました。勿論皆実→蓉子、誠一→聖、成行→江利子です。蓉子がファンタジー過ぎる(つまり有り得ない)という異論は受け付けます。でも聖祐は×より+が好きなんですよ……。双方向の矢印は憧れで羨望。いやまあ成行=江利子が個人的にツボに入っただけで聖もかなり性格違いますけど。プレイボーイはともかくスポーツ少年とか……(笑)。
ともあれ成行の、恋敵さえも手の平で遊ばせておく余裕が、ね。本当に突き放しているわけじゃないところがまたうまいなあ、と。あんまり学生らしくない達観さですがそれはほらファンタジーですから。あ、舞台はエスカレータ式の教員養成学校です。
後は親友組の恋模様も楽しかったです。普通に男女恋愛で構わないんですというかむしろ歓迎。あんまりストパニ時空だらけでも困りますし。五月戦争には笑いました。
……そんなこんなで見事に好みでしたのでちょっと作者巡りしてこようと思います。やっぱりというか案の定というかBLレーベルからしか出してないか……でも多作だな。普通はこんなものなんですか? 元腐女子のくせにアウェイなのでいまいちわかりませんが。
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2009
10,20
01:44
(no subject)
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
はやて×ブレードの新刊買いました。随所随所というより最早全般的ににやけてしまって仕方がないです。ああもう皆大好きだよ。オールスター万歳。
江志→乃志ラインの妄想を吐き出そうかと思って三者対面させて見たらすごい勢いで泥沼化しました。どうしようこれ。うちの乃梨子ってあんまり大人びてないよなーと思います。某大手サイトさまの影響を受けすぎです。
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2009
10,19
01:12
今更ながら
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
パソコン直った……!
「結局なんで直ったの」
「直したから」
「答えになってねえよ」
「ですよねー」
我が家は今日も平和です。どうせ考査期間だったんだし良いじゃない。
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2009
10,18
00:01
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
プリンを作る時にバニラエッセンスを入れ忘れるととても残念なことになることを学びました。
『セカンド・ショット』川島誠(文庫/小説/短編集)
この、ぬるっとした感情が良い感じに気持ち悪いですね(笑)。青い春と言い切るにはもう一歩な義務教育後半戦。
このエネルギーを反対方向に飛ばすと『800』みたいになるのかな。
『紅顔』井上祐美子(文庫/歴史小説/中国明清)
呉三桂と李自成ってよく間違えますよねー。
もう少し人間関係をねっとり描写してくれたら……と思ったので次は芸伎や遊女の短編集に手を出すつもりです。恐らくこっちのコンディションの問題。
最後の一文がうまく解釈できないまま小骨として引っかかってます。白雪姫といいナルキッソスといい、一番恐ろしいのは唆す鏡なのかも知れず。
『裸足の皇女』永井路子(文庫/歴史小説/短編集)
古代日本のオムニバス。明確には繋がってない作品も多いですが。
「殯の庭」の彼の思考が多分一番好み。いや血の連鎖に反応したとかそんなまさかははは。経年に従って変わっていく心境が落ち着いているのに迫ってきて。
物語としては「恋の奴」からの連作が好きでした。ここまで来てしまった、感慨への笑みにやられました。本望です。
『花物語』なかにし礼(文庫/小説/短編集)
近親や身分差はともかく不倫や人妻方面へ足を踏み入れたら(ryと何処かで声がします。……(ryとか久々に使ったよ。
40年くらい前の女性週刊誌連載。「薔薇人形」が本当に薔薇の話で噴いてました。「雪水仙」「牡丹の里」あたりの禁断度合いが素敵。「あまりに近く、それゆえに触れることのできない」のはそうか義理でも有りなわけだ。
凄絶さでは「椿の庭」「火の菊」ですかね。突き抜けた妄執に彩られた破滅。
『RIGHT×LIGHT 7』ツカサ(ラノベ/魔術バトル/夏休み)
予想に反して友月祭でした。マジか。なんか彼女ならどんな暗黒に堕としてもいいやという雰囲気がひしひしとしますね(笑)。苦しみすぎ死線をさ迷いすぎついでに狂気に染まりすぎです。楽しいなあwあーアリッサは自覚し始めたし従姉で姐さんキャラも登場だしで、ラブコメ成分はしっかり泥沼コースを進みだしましたね……。
ちなみに挿絵、人体構造は結構あれだったりしますが、虚ろな表情が大変好みでございます。つまり友月万歳。
『神様のメモ帳』杉井光(ラノベ/ミステリ?/ニート探偵)
なんか『デュラララ!!』の雰囲気に近いなーと思ってたら冒頭のカラー挿し絵が似てました。どうしようもない少年少女たちの物語なのでやっぱり似ていたりもするのかな。好きな雰囲気だーという感想なので勿論良い意味でですよ。
後味は決して良くはないんだけど何故か気持ち良く読める杉井光作品。うん確かに仕事しろよw
『時載りリンネ! 1 はじまりの本』清野静(ラノベ/ファンタジー)
展開やまとめ方がいちいち丁寧で繊細で綺麗でした。真新しいものがあるわけじゃないけど素材の扱い方がうまいというのかな。まあ、好きな系統です(笑)。
語り口も中々良かったです。綺麗な装丁を開いて閉じて、というとアリスのノリかなあ。
百万字読むだけで時間が一秒止められたら便利だろうなあとは思うもののテスト時間引き延ばしたり乗り遅れそうな電車に飛び乗ったりするくらいしか使い道を思いつけない貧困な脳の持ち主はせいぜい憧れておくぐらいが分相応の模様。
『ダビデの心臓』スズキヒサシ(ラノベ/ファンタジー)
グロと鬱で異能バトル、で間違ってないはず。後ろ向き主人公にいらいらするって良く聞くけれど実際自分が感じたのは初体験でした(笑)。お前……三度目の正直どころじゃないだろ……。
みんなもう少し見せ場があってから死んで行って欲しかったなあ。せっかくのキャラ設定が生かしきれないままなんてそんな勿体無い。
『迷い猫オーバーラン! 拾ってなんていってないんだからね!!』松智祥(ラノベ/ラブコメ)
「お前たちこういうの好きなんだろ?」というエネルギーで最後まで突き抜けてくれた一品(笑)。その辺三浦しをんに近いかなーとも思いましたがもっと露骨というか両者の距離が近いですね。さすがラノベ。
台風の夜、が中々。変わったカフェに集まる変わった仲間たちの話。
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2009
10,16
15:56
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
最近漫画を読む気力がない……。文字の羅列より絵の連続を追う方がよほど疲れると思うのですが中々賛同を得られません。
『ほたる館物語 1』あさのあつこ(文庫/児童書/デビュー作)
小さい頃読んだかと思ってましたが純粋に初見な模様。マジか。
こういうまっすぐさには物凄く憧れます。所詮ファンタジーとは言いきれない辺りがうまいと思う。
『ほたる館物語 2 ゆうれい君と一子』
ヒーロー?役登場。あさのさんって線の細い男の子好きだよなーと思いましたが単に私が留衣を偏愛しているだけのような気もしてきました。
正直がいつも正しいわけはないけど、そういう風にしか生きられないのはこどもだって変わらなくて。
『ほたる館物語 3 一子が知った秘密』
市役所の話にはぐっさり来るしかない。成長してから読むと刺さるってこういうことを言うのね……。
決まってしまったことを覆すことはできない。……本当に?
『新ほたる館物語』
完結編。前三作からは相当時を置いて出版された模様。確かに雰囲気が何処となく丸いです(笑)。
あれ? 役場の話はこっちだったかな?
『コイするヒト』前川麻子(文庫/児童書/オムニバス)
初出がケータイ小説だとかこれが児童書レーベルだとか嘘だろ……? と作者来歴見たら結構経験豊富な方でした。うまい人がやるとこんな風に軽快な言葉回しでテンポよく、となるのか。オムニバスでしたが重なり自体はさらっとしていました。道ですれ違ったり別視点だったり。
中学男子×女子高生の純情盛り合わせやなんかもすごく良かったですが不器用三十路カップル未満や元不倫夫婦寝取られ男添えの方が好きな辺り何か……最近何かあれですね。指事語乱れ撃ち。
『海へ向かう』前川麻子(文庫/児童書/オムニバス)
最後の「彼女を思い出す」が、明らかに昔読んだことがあったのですが読んでる最中は思い出せず。後から初出を見て納得。うんあのアンソロは確かに読んだわ。今回は連作として当時の話、も読んでいるからか昔以上にぐっさり来てました。謝らせて欲しいなんてエゴの塊以外の何物でもない。
あ、そういえば三つ目の「ウクレレを弾く」に百合要素が微妙にありました。好きな人はおお、と思う、程度ですが少なくとも彼女のファーストキスは憧れの年上のお姉さんです。「初恋は、足下の泥に溶けたアイスでした。」とか、凄い回顧だと思いますが現在は妻子持ちと不倫な展開なので百合的におすすめはできません。私的には大好物ですけどねー。拒絶の仕方とかね。
……やっぱり児童書っぽくないよな、この人(笑)。
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2009
10,15
23:31
(no subject)
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
ぼけーっと某動画を巡ってたら幼馴染が生放送に出てて噴いた。しかも噂だけでしか聞いたことなかったけどかなり人気で更に噴いてました。いやまあそこまで仲良かったかというと微妙なところですがオタク的ファクター(笑)を通すと色々フラグが立っていた気がしないこともない。仲良し度的な意味でね。町別奉仕活動のリーダーをふたりまとめて押しつけられたりしてたっけな……。
とか考えてるうちに他の純幼馴染(笑)の方々の方が恋しくなってきました。芸能界デビューはともかく、地味に活躍してる子も結構いて、本当すごいよなあ。私はこんなんで良いのかーと凡庸な思考の渦に捕らわれながらまたぐるぐると鬱モードです。生放送は10分でリタイアしました。駄目だ私バラエティとか見れない人種。
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2009
10,15
01:37
水面下
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
私は確かに聖に愛されている。
私「だけ」を愛してくれているのではないかもしれない。私が「一番」でもきっとないだろう。だけれど確かにここに愛はあるのだ。ふたりの結晶。綺麗で純度の高い無形の輝き。
嗚呼それなのに私の手中の愛はどうしてこんなにも醜い。
いつかのSSから削られた残骸。お前このネタいい加減もう良いよという声が聞こえます。自意識過剰どんまい。
いっそもう沈んでしまえば楽なんじゃないかと思い始めてきました。中二なだけです受験ノイローゼとかそんな高尚なものにかかれるような繊細さは一回身につけてみたいものです。
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2009
10,13
01:01
2年前だった
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
とっても昔の書きかけが出てきたのでさらしあげ。成長か退化か、何にしろ変化はしてるものだなあ、とか(笑)。相変わらずな部分も勿論ありますが。
寂しくないの?
寂しいわよ?
何言ってるの、とさらりと口にした蓉子。僅かな、でもくっきりとした微笑みをその顔に浮かべて、一瞬だけ視線が絡む。
ふ、と逸らされた先、コーヒーメーカーがこぽりと最後の音を立てた。近寄って、カップを下ろして、ミルクを入れて、言い訳じみていると感じるのは私の願望のせい?
行ってらっしゃい
壁に反射してからこちらに届いた語尾が震えているのを、私は聞き逃さなかった。
……蓉子!
たった3歩の距離をもどかしく走る、頭から蓉子以外の存在が全て消える。
……だめ
無理矢理振り向かせた蓉子の瞳は、熱く潤んでいた。情欲より深い、色だと思った。激しすぎるくらい、哀しすぎるくらい。愛情の深さに、怯えてしまうくらい。
私の手で固定させられ覗き込まれ、強引に暴いた蓉子の表情は歪んでいる。必死で我慢している、嗚呼蓉子はいつもこんな顔をしている。いつもなら可愛いと思う、だけど、今は。
こらえていた蓉子の一部が、つう、と、垂れた。
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2009
10,11
23:49
聖蓉←江
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
……どろどろが書きたかったものの途中で配役を間違えたことに気づく。江利子に嫉妬させてもそういう方向には中々いかないんだよ……! 蓉→聖志の方がよかったかな。むしろ志→聖蓉か。「私には甘えさせてもくれないんですね」とかか。でも口に出さなそうだよな旧白だし……。
折り合いがついたら一本にしよう(苦笑)。
「あんたなんか、
あんたなんか、言い訳を用意しなきゃ甘えることもできないくせに」
嫌味ったらしく粘りついた女の嫉妬は、その実ひどく子供っぽく部屋に響いた。蓉子を取り合うお子様ふたりが、人形になった彼女の腕をもいでしまう想像をしてしまったのは、きょとんとした聖が視覚に割り込んだからかもしれない。馬鹿馬鹿しい。駄々を捏ねて手に入るものなんて、ガラクタかお下がりばかりなのだ。
「……違うよ」
聖は静かに断定した。私の前で泣きわめいたり暴れたりはまさか有り得ないが、嫌悪か自虐か、少なくとも感情を顕にはするだろうと思っていた私は衝撃を受ける。つくりものの陶器に似た指が、肌の赤い部分に押しつけられ両者をたわませる。突きだしたその唇はかさかさで、とてもじゃないが愛らしくなんてなかった。
「だって言い訳がなきゃ、蓉子が、甘えられない」
強い人だから。
苦笑の先には、どころではない。髪も腕も精神も、感情のはじまりから爪の先端まで彼女は水野蓉子に浸かっていた。どろどろのぐちゃぐちゃに癒着していた。
それで良いんだと信じ込んでる少女は勝利宣言をあげないまま狭苦しい世界に蹲っていた。あぁきっとその狭隘な吹き溜まりこそが私が望んだ末路なのだ。壊れた玩具。大切にしながら、遊ぶ光景を踏みにじることに何の意味があるだろうか。
取り上げる良識者にはなれず、背を向ける負け犬として引き下がれるほど傷は浅くなく。傍観者に徹するのが最善だったのだと確信してなお私は彼女を傷つける呪詛を吐き出す。聖だけを痛めつけることばを選び突きつける。
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2009
10,10
22:59
台風一家
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
結構大きくなるまでこう思ってたのは私だけじゃない、はず。羞恥心をさじしんって読んでたのは私くらいかもしれませんが(苦笑)。「差」から連想したのかな。まあ似てますしねー(自己弁護)。
ビルダーさま在中のパソコンがネット回線と目下喧嘩中ですので暫くサイト更新はないかもしれません。最近はまたSSを煮詰めるのブームだからまあいいかなー。気分によって珈琲の濃さが変わるとか、多分そんなノリですw
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2009
10,09
21:55
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
あ、私はロールパンナが一番好きです(何この私信)。
『テレパシー少女蘭事件ノート9 宇宙からの訪問者』あさのあつこ(文庫/児童書/青い鳥文庫)
2年ぶりの新刊、を、1年遅れで読んでいる自分(笑)。こんなに会話ばかりでしたっけ?
小石の話を、もう少し遠慮なく膨らませてくれたら嬉しかったなあ。洗脳も初恋も、題材としては相当おいしいのにー。
『森へようこそ』風野潮(文庫/児童書)
いわゆる「動植物の声が聞こえる」タイプ。ここまでファンタジーなんだからもっと突き抜ければ良かったのに、ともちょっとだけ(苦笑)。ともあれ瑞穂は可愛かったし葉山くんはかっこよかったです。あとぼろぼろ泣く女のひとはおいしい。先生とか母親とk
いや普通にさわやかにまとまってて良い児童書でしたよ?w
『九月の空』高橋三千綱(文庫/小説/剣道少年)
まっすぐさともやもや具合が思春期過ぎて悶絶(笑)。硬派というよりは純情な主人公、格好いいけどヘタレ愛的な愛しさですねw
社会の闇部分がいかにもこの時代。勿論伝聞でしか知りはしないのですけれど。
『夏の約束』藤野千夜(文庫/小説/芥川賞)
ゲイカップルとかTSとかおりますが至って普通の日常物語。マルオの諦念ぶりが中々に好みでした。
同時収録に「主婦と交番」。警視庁って怖いところですねw電車だのエレベータだの、の動く箱恐怖症ってどこかで読んだ題材なのですが思い出せない。うーん。
『接近』古処誠二(文庫/小説/沖縄戦)
「他人を罵るときと身の危険を感じたときにのみ、人は素顔をさらした。」
……その伏線は気づかなかった……。(いつもだろ。)
ハッピーエンドを期待はしてませんでしたがその終末は残酷過ぎる……orz時代の犠牲って……、さ。
『蟻地獄』勝目梓(文庫/官能小説/短編集)
ハードボイルドに挑戦、と思ったはずが……あれ?
男性側は名字表記なのが面白いなあ。いわゆる現実の楽園とか生き地獄とかに弱いので、「理由」「まっくら」あたり好きです。「水の記憶」や表題作は良い感じに鬱れます。
「東にこの世の地獄があり、西にこの世の天国があって、どっちにも同じ時間と料金で行けるというのは、そのこと自体ですでに、何かに自分が見放されている気さえしてくる。」
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2009
10,07
23:11
堕ちる距離も無く
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
もうこどものわがままは通じないけれど、まだ青い春は抜けられない。
「……ねえ、蓉子」
「…なあに……?」
意識の上層と下層(もっともそんなものが本当にあるのかは知らない、)を行き来し漸く無意識の枠に落ちられそうな微睡みにいた蓉子を聖は強引に引き戻す。睦言のつもりなのか、房事の続きなのか、やわやわと胸の起伏の間に指を沈めながら。
「手の届かないものが欲しいときはさ、どうすれば良いのかな」
閨に哲学の領域を持ち込む恋人の目は美しく濁っていた。蓉子は覗きこもうとするが、聖の手が(勿論、間接的に)それを阻む。身を起こせない蓉子は諦めの溜め息を吐く。快感の吐息に似てしまったそれを聖が吸い込もうと塞ぎ自らの瞳すら瞑らされる。無為なことを、とそのまま聖の口内の二酸化炭素を増やすことに没頭する。聖の真意など他のところから汲み取れば良い。どうせ何もわからないのだから。
「……は、」
蓉子の口の周りはべたべたに濡らされる。重力はのし掛かる側に優越を与える。気づけば聖は両手を胸の上で遊ばせている。目的のない平温の戯れは、まるで水を撒かれた砂場で泥を捏ね回す行為のよう。蓉子の体温も中々上がらない。当たり前だ、この器官は快楽のためだけにあるのでは無い。
手の届かないものの入手方法など知らない。禅問答の公案を無学で解けたら悟りなどまやかしだ。蓉子の頭は中々通常の稼働速度を精度を取り戻さない。胸の上で泥団子でも作ろうとしている聖は問題ではない。疲労した身体がただ休息を求めている。
私は、と蓉子は自分に言い聞かせる。いつも正しくあろうと生きてきたのだ。手に入らないものに身を焦がすイカロスになどならないと、諦めに納得を持たせようと知識と努力と忍耐を重ねたのだ。火傷をしなければ軟膏は要らず、まっすぐに歩き続ければ足を踏み外すこともない。分不相応な願いは端から持たない。聖のようにわざわざ世界を生きにくくしたりなどしない。
「……さあ、」
知らないわよ、までは告げぬまま。乳首に噛みつかれ小さく息を詰める。聞いておきながら聞く気は無いのか、こちらを見もしない聖が、空いた右手を下げようとするのを蓉子は片手で止める。そもそも左胸が痛い。昂らせる気もないままぐにゃぐにゃと撓ませられる右側は今度はゴム鞠にでもなった気分にさせられている。頑是無い幼児の相手などそうそうしていられない。
「……聖」
もうやめて、と、明確な意思を。
逆らわず動きを止めた聖はしかし蓉子の上から降りはしなかった。さっき身勝手に噛みついた胸に頭を乗せる。いつもこちら側だな、と蓉子は思う。心音でも聞きたいのか。そう思いついて、初めてどくりとした。気づいただろう聖は人の心臓に耳を当てたままで。
「……そか」
あなたの欲しいものを、私は、知りたくない。
蓉子は聖の手の届かない存在に八つ当たりをする。自分の手が届かないものに諦めをつけた今までを走馬灯のように思い返し、ただ一度踏み外した過去でとまる。現在まで残る火傷が日々深くなっていることに一瞬だけ意識を止める。今だって冷たい体重しか奪うだけの愛撫しかくれないくせに。
方法が教えて欲しいのは、私の方だと。蓉子はかつて培った諦めの用途を違えたまま、届かない距離を埋めようと白い肢体を抱いた。無為な行為を許す聖は、一足先に眠りへと落ちていた。
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2009
10,06
19:43
どうしろと。
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
「更新がないと不安だけどあったらあったで心配になる」とこの頃良く言われます。まあ流石にそれなりに良い塩梅に切り抜けてますよ。恐らくね。
息抜きには案の定ざばざばと本を読んでます。物凄く同人クオリティ全開の大長編が読みたい、と半年くらい思い続けてますが中々手頃なのが見つからないので商業ものでなんとか妥協することにしました。やっぱり少年向けラノベのラブコメかBLレーベルのシリーズものかなあ……。
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2009
10,05
00:37
ヤンデレ欠乏症
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
こう、じわじわ壊れていく話が読みたい……です。溜め込んで崩壊は一気、でも良いですが。ナイフ持ってストーカーよりは空鍋派だなあ。罵倒よりはごらん攻め。いや何言ってるんだか。……疲れてるのかな(笑)。
往生際の悪さには定評があります。引き際を見極めるのがど下手とも言います。そういえば何か新刊出たんですか? 祐麒サイドでしたっけ? 感想くらいは回っておくかなあ……。
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2009
10,02
21:32
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
今更ですが、ちょっとオタク物件にしてもあれなのと普通の恋愛小説や児童書とはこれでも分けてるつもりです。よ。検索では記事単位で引っ掛かるようので、注意書きで嫌な予感がした方は該当記事だけで平穏無事に帰ってくださるかなーと。まあ一般書の検索で来る方は現実殆どいらっしゃらないのですが(苦笑)。予防線です。仏教徒ですが黄金律はとても立派だと思っています。
『格闘する者に○』三浦しをん(文庫/小説/デビュー作)
あーなんかこの、世界との間の取り方が、すごく、らしい。ところで集A社とかK談社とか大丈夫なんですか(笑)。
姉弟関係とか友人関係とかフェチなふたりとか、その辺なかなか美味しかったです。
『ウェディング・ドレスに紅いバラ』田中芳樹(文庫/連作/吸血鬼)
本歌取りは半分くらいはわかった気が……する。とはいえ実際に観たことあるものは多分ひとつもありません(苦笑)。知ったかぶりの極みです。
当意即妙な会話が楽しくて仕方ありません。何故か一番頭に残ってるのは元パン屋夫婦のやりとり。
『断章のグリムⅨ なでしこ(下)』甲田学人(ラノベ/ゴシックホラー/童話パロ)
……もしかしなくても遙火、越えたかも。です。なんという後味の悪さwしかしその苦味含め好きすぎるというね……ぞっとする余韻の端々がまたね……。
それでも前に進まなければいけない、っていうのは正しく少年向けラノベの姿なのかも知れないものの。抱え込んだ傷の抉り方がどこまでも甲田学人。でした。
『少年×忍者 その恋、プライスレス』岡野麻里亜(ラノベ/ラブコメ/BL)
どこまでも王道にショタで忍者でした(笑)。
ピアスや獣耳はともかく人身売買はやりすぎですよねー。せっかく徹頭徹尾コミカルなのに。まあ昨今の鬼畜ブームには最早何も言えない。
『同級生』中村明日美子(BL漫画/高校生/ラブ)
えーと、砂城×草壁、ね。(メモ。)
雑誌でみたときはもうちょっと成長してた気がするのですが……あれ? まだ続刊してるってこと?
純情な攻めっ子は好物です。
『ローゼンメイデン 2』PEACH-PIT(青年漫画/薔薇乙女)
長姉と末妹が頑張りすぎてて主人公たち空気(笑)。
しかし双子は人気者だなあ。めぐ銀が素敵だったので私はそれだけで満足です。(ストーリー読解の努力は放棄済。)
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TB[]
2009
09,30
22:50
いい加減現実との齟齬がひどい
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
趣味の中でくらい幸せに浸らせていさせてくれっていうのは過ぎた願いなんですか……ねえ……? 甘ったるい人生を送ってるって自覚はしてますが、(だって石橋を叩いたくらいじゃまだ怖くて渡れないんだもの、)もう少し余人に気を使っても罰は当たらないと思うよ君ら……。
そんな愚痴をすごい長さで書いてましたが我に返ったら非常に悶絶ものだったため簡潔にまとめてみました。どちらがより恥ずかしいかは議論の余地が……まあそんなものどうでもいいや……。
そうか9月は30日までなんですね。最近の日記から推測できるやもしれませんが割とインプットターンなので妄想垂れ流しは暫く頻度が落ちると思います。うーん、今までから鑑みるに来月中旬くらい? なんて書くと大概外れるものですよね。
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TB[]
2009
09,29
15:58
双方向矢印は両片思いというのか
CATEGORY[戯言・拍手お返事・その他]
ひとつ賢くなりました。あと他所のサイトさまで永久機関な三角関係をリサイクルマークと称してるのを拝見して嬉しくなりました。でもうちだと聖→江利子とかで詰まる。
そして気づいたら15時間睡眠とか達成してました。平日なのに!
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TB[]
2009
09,27
01:21
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
思春期を妙な具合にこじらせると多分うちの聖蓉になりますが現白は青春真っ盛りです。
なんかいつの間にか「我が家の子たち」みたいな感じで、原作もなかなか読み返さないしもう二次も正直あんまり回ってないんだけど続いていますこのサイト(苦笑)。そして読書メモは終わらない……orz
『銀河英雄伝説 外伝4 螺旋迷宮』田中芳樹(文庫/SFファンタジー)
私の物凄く微妙なフェチに、監獄や少年院があります。応用して遊郭監禁寄宿舎軍隊。中学の読書感想文は夜と霧でした。
つまりはシチュエーションからして美味しかったです。謎解き……というか、結末のつけ方がちょっと吃驚したけどかなり好み。半端な筆力じゃこの種の展開は絶対バッシングされるだろうな(笑)。
『葬月記』和泉桂(ラノベ/ファンタジー/アイリス)
王道にファンタジーでした(笑)。モチーフどうしがいまいちバラけてしまってた印象のせいかどことなくゲームのシナリオぽかったです。続刊があるそうですがさあどこまで攻略されるでしょうw
屈折したBL……と考えるのは穿ちすぎでしょうか(笑)。あ、そうかはっきりした恋愛要素が無いから微妙に消化不良なのかも。
……これは乙女思考なのか?w
『少年×忍者 恋はトライアングル』岡野麻里亜(ラノベ/ラブコメ/BL)
ショタ成分補給(笑)。最初から最後まで頭の悪いラブコメディでした。勿論誉め言葉です。
直耶×不二彦だったら非常に煮えたぎれたと思うのですがやっぱりショタっ子は受側か……(笑)。そもそもどっちも受キャラだと思うのは私だけでしょうか。いやだから読めたんだけど。挿絵で選んだ面もかなりあります。
『まっかなおとこのこ。』タカハシマコ(BL漫画/短編集/中高生)
表題作の主人公、可愛かったなあ……。BL物の少年がファンタジー以外の何者でもないのはまあ成年漫画の女の子とか現実には有り得ないよねーというのと同じなので勿論割り切って読んでますが、それとは別の次元でタカハシマコの描く人物ってファンタジーの住人だよなあ。たっぷりの砂糖に少しの毒で出来ている、なんて乙女ケーキの帯あたりにあった気がしますが。無邪気だけど純真じゃないんだよね。
一番好きなのは「ソプラノ」でした。年下でやんちゃな男の子は攻めっ子に決まっている。
『花やしきの住人たち 1』桂明日香(青年漫画/女子寮/微百合)
2巻は暗黒百合ワールド突入らしい。あのふたりがどうにかなる……んだろうなあ……。
何にしろ主人公の少年も割合好きな部類なので、どんな方面に暗くなって頂いても歓迎しますw微妙に王道からずれたツンデレが好きです。(むしろ不器用好きー。)
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TB[]
2009
09,25
08:45
読書メモ。
CATEGORY[読書メモ]
欲求ってうまく出来てるなあ、と、益体ない思考を巡らせながら。
雲ひとつない空なのにちっとも晴れている気がしません。連休明けはこれだから。
『ラブ・レター』あさのあつこ(単行本/児童書)
「高校生もファイト」とか。可愛いなぁ。
坂も谷も勿論ありますが終始ほのぼのと読めるのが良いところ。みんなのまっすぐさが好きです。正直って実際じゃすごい希少だから余計そう思う。
年少者から見た年長の者たちの恋愛模様、という構図に弱いのは勿論いつものことです。
『ひな菊とペパーミント』野中柊(単行本/児童書)
後半の展開はなかなか。
家庭問題ネタが三乗くらいに詰め込まれておりました(笑)。ファンなんだ、とか笑顔で言われたら……ねえ。これから、の話も見たいなあ。というか少年サイドがもう少し読みたかった。
『工作少年の日々』森博嗣(文庫/エッセイ)
色々挑戦的なこと書いてるのに毎度見事に煙に巻いてくださります(笑)。小説よりはるかに砕けた言葉遊びが、それでもやっぱりいつもの雰囲気で、浸かっていられるこの幸せ。
堕ちてゆく僕達、の彼女たちのモデルはやっぱり奥様でしたかw
『バルト海の復讐』田中芳樹(文庫/ハンザ同盟)
商人の話が抵抗なく読めるようになったのは狼と香辛料のおかげ(笑)。
お人好しエリックの成長物語。まっすぐに勧善懲悪で(でもそれを全肯定してるわけでもなくて)気持ち良かったです。乱闘楽しかったw(やっぱりそれか)
『アップフェルラント物語』田中芳樹(文庫/冒険小説/19Cヨーロッパ)
綿密な考証の結果構築された世界にひとつ架空が放り込まれるファンタジーにはとても弱いです(笑)。
ああポローニア! と中盤の展開には軽く感動。いかにも私の好m
『紅心王子 1』桑原草太(少年漫画/ファンタジー)
絵柄やモノローグの入れ方、好みだなあ。ガンガンって時折物凄く少女漫画っぽいのが連載されますよね。
まだ何も具体的な話は始まってなくて、今のところほのぼのご近所物語という。いいよ悪魔可愛いよ。シリアスの坂がどんな形になるのかなかなか楽しみですw
『GUNSLINGER GIRL 11』相田裕(青年漫画/義体少女とガンアクション)
覚悟を決めた子と決めかねている者ともう戻らない彼女。織り込まれる緩急で余計に緊迫感が増しますね。呑み込まれてます。
『となりの801ちゃん 3』小島アジコ(青年漫画/オタカップル)
ご結婚おめでとうございます。
この読みやすさはどこから来るんだろうなあ。良い息抜きになります。気軽に遊びに行けてでもすぐに戻ってこれる感覚。
私の中では、は有りすぎて困る(笑)。
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2009
09,23
01:43
ヤンデレとか監禁とか
CATEGORY[妄想走り書き(過去ログ)]
こうですか? わかりませんorz
一文二文で改行する、すっきりしたウェブ小説に憧れて挑戦してみました、が、……うん。ご覧の有り様です。
大丈夫。
だって彼女は、毎日ここに帰ってくる。
矛盾を毛羽立たせた毎日が回るのにはもういい加減慣れた。彼女によって慣らされてしまった。
いってきます、いってらっしゃい。ただいま、おかえりなさい。おはよう。おやすみ。大好き。愛してる。
許された言葉はそれほど多くなくて、私から言えるものはもっと少なくて、聖が与えてくれるのを待つ時間はとてもとても長い。時計の針が回って、回って、気まぐれに私に愛を落とす。
朝から寝ていたので、すっかり目は冴えてしまっている。冷蔵庫にある麦茶をコップに注ぎ口に含むと、じんわりと昨日の傷に沁みた。
聖の噛み癖はちっとも治らない。味覚が麻痺すると一日の楽しみがかなり奪われてしまうので、首から下にして欲しい、と私は常々思っている。
口に出したら、きっと聖は、私以外の楽しみなんて要らないでしょ、ともっと深くまで歯を立てるのだろうけれど。
絵本みたいな料理本を、ぱらぱらとめくる。さっきまで眺めていた若者向けのファッション雑誌は、半分以上のページが破り取られ既に冊子の形態をなくしていた。飛んでいる項数を暗唱できるくらいに見飽きた、数年前の日付の月刊誌。
女の子ふたりの笑顔の上に、私の影が落ちる。首にまるい輪のついた、おかしな服を着た私。
白昼でも照明は絶やさない。消したら怒られる。聖のいない間にこの空間をつくりかえることを聖は酷く嫌う。
不変が欲しい、と呟いたのは彼女だった。
甘い砂糖菓子を、鼻で笑ったのは、私のはずだった。
私が彼女にしてあげられることなどそうはないのだと、気づいた頃から状況が、少しずつ、おかしくなった。
今日の約束はスチールの鎖。もう成長しないし、捨てられることもないから、息苦しくなんてならない。日毎に変わる結婚指輪。
昨日の約束が残した痣を、擦り合わせると指先が痛んだ。血行の悪いせいで、聖がいないと中々暖まらない末端の神経が自己主張をする。
頭を振ると座ったままなのに立ち眩んだ。考えていた夕飯のメニューは瞬時にどこかに消えてしまった。
……そう。リクエストされてたのが、あったわね。
忘れるわけがないのに、聖のお願い、は私の脳を圧迫する。貰い過ぎて贅沢になったのかもしれない。
水切り籠の食器に挟まれていた、包丁を抜き取る。「いつでも刺して良いよ。」笑っていた聖との距離は今の私にはわからない。
たまに私の血がつく、鈍く光る刃。そろそろといで貰わないと、野菜を切るのにもおぼつかない。
紅が好き、と私にじゃれる聖を脳裏に浮かべると、私の足元はふらついてしまった。少し休もう。その方が良い。
聖は、ちゃんと、世界に馴染んでくれた。
つきん、と痛む頭は、私をベッドの上に戻す口実になった。夕飯の支度まではまだ随分と針の回る余地がある。
最近の聖は少し上の方に執着し過ぎだ。
疼きが消えない口内に唾を溜めながら、私は声には出さない文句を漏らす。
叶い過ぎるくらいに報われた私の願いを、反芻することは諦めて、代わりに聖の気まぐれを拾い集めて緩く笑った。
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