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2009 04,29 11:04 |
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言うなよって話ですが友人から借りた同人誌(BL)がすごい面白いです。ちくしょ可愛いなお前ら!
ちなみに今二次読みとしてはとある男女CPにどっぷりとはまってます。そんなでもSS書くと聖や蓉子が勝手に動き出す不思議(笑)。 私のこと、どのくらい好き? ありがちな台詞を吐いた夜はしんしんと冷えていた。 何よ、いきなり 吐く息が白い部屋で、何も身体を護るものを持たない蓉子は私の腕の中にいて。服も理性も剥ぎ取った私に身を任せる冷たい裸体の身動ぎは私を懲りもせず熱くさせる。 いいから まだ剥ぎ足りない醜い欲が蓉子を解体させようとする。私しか残らなくなればいい。要らない部分をずたずたにしてしまいたい。 ……そうね、 じっ、と考え込む蓉子は私をぞくりと震わせた。 動きを止めた蓉子に合わせこの部屋が丸ごと固まってしまった感覚に心臓を鷲掴みにされ、浅はかな欲望が握り潰される。 あなたになら、殺されたって嬉しい ふ、と笑う蓉子はどこか遠いところにいて遠いところを見ていた。 そして、あなただけは殺せないのよ 蓉子の存在が、ずしり、と、私のどこかを圧迫して。 私、だけ? なにか言わなければ、合いの手を挟まなければ今に空気が全部なくなってしまう、くらいの切迫した恐怖に駆られ辛うじて。搾り出された掠れた声はからからの心境をよく表していた。 ……私、ずるい人間なのよ まっすぐなはずなのに、こちらに向かっているはずなのに、ここには落ちてこない声。 あなたのためになるのなら、きっと殺人すら犯せてしまう どんな人でも、どんな状況でも。 淡々と解説される、蓉子の「愛情」とやらに私はただ惹き付けられていて。 あなたが笑っているのが好きなの そのためなら、何だってするわ。 荘厳な儀式に良く合いそうな抑揚。捧げられた供物から滴る鮮やかな血色が私の網膜に強烈に焼きつく。 ……だから、本当は、あなたのためですらないのかもしれない 答えになって無いわね、と微笑む蓉子。白い裸体がゆらゆらと浮かび上がる。 もう、どれくらい、とか、分からないのよ…… 身を起こした蓉子はぺたりと座ると私の方についと腕を伸ばして。 私を見つめる。人らしいまるみは帯びているものの優しさが抜け落ちた醒めた顔つきは私を固まらせるに充分だった。 聖、 嗚呼、絡みつく腕はまるで私を締め殺してくれるみたいだ。 好きよ 流し込まれた愛情は私の中に沈み。抱えた腰から撫で上げていき辿り着いた首の付け根で右手を広げその肌の境目を覆う。 ……私もだよ 伝わる血の巡りは滾ることなく私の行動を許し続け。両の瞳で見据えられた私は腰に残る左腕に強く強く力を入れる。 くっと、笑いが喉の奥に零れた気がした。 PR |
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